研究領域 | π造形科学: 電子と構造のダイナミズム制御による新機能創出 |
研究課題/領域番号 |
26102004
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
田中 健 東京工業大学, 物質理工学院, 教授 (40359683)
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研究協力者 |
柴田 祐
木村 雄貴
山田 高之
會田 侑正
西垣 柊平
寺澤 純一
早瀬 升彦
本庄 悠朔
木下 涼香
越川 拓海
鈴木 峻介
吉村 凌
高橋 洋人
田中 仁
野上 純太郎
花田 恭一
川崎 和将
工藤 瑛士
山野 諒太
佐藤 昌和
通山 紫乃
部家 有紗
馬場 崇史
中村 悠
吉崎 聡一
福井 実穂
田中 麻耶
坂下 和毅
菅野 裕史
鹿島 健一
小幡 亮介
岡 詢子
吉田 智香
原 淳
難波 知也
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 有機合成化学 |
研究成果の概要 |
非平面型拡張パイ電子系化合物は、その立体歪みやキラリティーが生み出す特異な物性や機能から、近年大きな注目を集めている。しかし、それらの化合物群のもつ大きな歪みや立体障害のため、デザインされた新規化合物の合成はしばしば極めて困難であった。そこで本研究では、新しい高活性な遷移金属錯体触媒の開発と、新規非平面型拡張パイ電子系化合物合成への応用を検討した。その結果、様々な新規非平面型拡張パイ電子系化合物(ヘリセン、シクロファン、シクロパラフェニレンなど)の合成に成功した。また、それらの触媒的不斉合成や、組織化や配列化を可能とする化学修飾にも成功した。
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自由記述の分野 |
有機合成化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した芳香環構築反応は、我々の研究グループが独自に開発した遷移金属錯体触媒を用いており、高い新規性と独創性を有している。これらの触媒反応を用いることで、これまで合成困難であった大きな立体障害や高い分子歪みを有する非平面型拡張パイ電子系化合物の合成が可能となった。合成された化合物群には、特異なパイ共役系をもつ化合物や、優れた円偏光発光特性を示す化合物などが見いだされている。さらに、開発された新触媒は、合成が簡便かつ高い安定性を有し実用性が高いだけでなく、その広い適用範囲から幅広いステージでの利用が期待できる。このように本研究成果は、高い学術的意義や社会的意義を有している。
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