計画研究
XMASSとKamLANDはスーパーカミオカンデが水タンク補修作業のために観測を中断していたが、そのデッドタイムを補完する役割を果たし、継続的な超新星ニュートリノモニターを行なった。特に、XMASSは重力波イベントに同期したイベントバーストの探索結果を論文にまとめた。KamLANDでは2月に前兆ニュートリノアラームが偶然に3σを超えることがあり、良い予行演習を行うことができた。これを機会にアメリカのLIGOグループとの緊急ホットラインを設けることとした。また、KamLANDでの次期フロントエンド電子回路開発は、10Cバックグランド除去のための新機能ボードヒット判定とデジタルBLRの機能実証性に成功した。この成功は次期フロントエンド電子回路は近傍天体ニュートリノ探索だけでなく、A01班が進める0vbb崩壊探索においても重要な意義を持つことを意味する。それは0vbb崩壊探索に重要な10Cバックグランドを大きく除去できる可能性があるからである。そのほかに、KamLANDでは太陽フレアに同期したニュートリノ探索を進めている。HOMSTEKEの示す領域を完全に探索する予定である。さらに、9-40太陽質量の大質量星の進化を計算し、重力崩壊直前に放出するニュートリノのスペクトルの時間進化を調べた。そして、~200pcで星が重力崩壊する時にKamLANDで最大1日前程度で超新星前兆ニュートリノを確認できることを示した。また、failed supernovaにおけるニュートリノシグナルの特徴について調べ観測予測を行なった。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 11件、 招待講演 6件)
Springer Proceedings in Physics, 219,
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