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2018 年度 研究成果報告書

ポスト冥王代

計画研究

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研究領域冥王代生命学の創成
研究課題/領域番号 26106005
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東京大学

研究代表者

磯崎 行雄  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90144914)

研究分担者 堤 之恭  独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究主幹 (00370990)
山本 伸次  横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 准教授 (30467013)
鈴木 寿志  大谷大学, 社会学部, 教授 (60302288)
尾上 哲治  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60404472)
趙 大鵬  東北大学, 理学研究科, 教授 (70304665)
高畑 直人  東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90345059)
研究協力者 佐野 有司  
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワード冥王代 / 最古地殻 / ジルコン / 年代測定 / 地球外フラックス / ヘリウムー3
研究成果の概要

ジルコン選別専用装置AZSを開発し、多数のジルコンU-Pb年代測定の結果、200粒以上の冥王代ジルコンを獲得した。月のジルコンとの比較から、太陽近傍で共通に起きたABEL爆撃事件を支持する物証を得た。ジルコン中に炭素など生命必須元素を検出し、43.7億年前の地球表層に生命発生条件があったことを示した。マントル不均質性をトモグラフィー解析によって可視化し、マントル中部および底部に残存する冥王代地殻らしき塊を検出した。冥王代で頻繁だった地球外物質流入の定量的見積もり方法として未確立だったヘリウム同位体比測定の有効性を、2.5億年前の深海相の地層を使って確認し、新たな検査手法として提案した。

自由記述の分野

地質学

研究成果の学術的意義や社会的意義

太古代岩石の研究から、生命はすでに冥王代に誕生していたとされるが、冥王代岩石は未発見で、主に惑星形成理論や隕石/月の石など地球外試料のみに基づいて、冥王代の地球表層および生命の起源が議論されてきた。本研究でジルコン選別専用装置の開発と大量のジルコンU-Pb年代測定を行なった結果、43.7億年前に表層地殻の大更新を起こす事件、おそらくABEL爆撃がおきた最初の物証が得られた。また、その時点で炭素などの生命誕生を可能にする元素が地表に用意されていたことが判明した。日本の研究で、生命の起源について地球最古物質から初めて冥王代表層環境の情報を得て、人類共通の興味である生命の起源解明に貢献した。

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公開日: 2020-03-30  

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