計画研究
我々は昨年度にネクロプトーシスをモニターできるFRET biosensorであるSMARTを開発した。今年度はin vivoでネクロプトーシスを可視化するためにROSA26遺伝子座にSMART遺伝子を導入したトランスジェニック(Tg)マウスを5ライン樹立した。樹立したTgマウスはいずれもWestern blot法にてSMART cDNA由来のタンパク質が発現していることを観察した。しかし、予想以上に蛍光が弱かったことから、現在他の方法でのTgマウスの作成を検討中である。細胞死抑制に中心的な役割を果たすcFLIPはオルタナティブスプライシングによりcFLIPLとcFLIPsの2種類が生成される。cFLIPLは非常に不安定なタンパク質であることから、その分解に関与するE3リガーゼの同定を行った。その結果MIB2と呼ばれる分子を同定した。MIB2はcFLIPLと恒常的に会合しており、cFLIPLにK48型とK63型のUb鎖を付加すること、およびMIB2を欠損させることでcFLIPLのK63型のUb鎖がほぼ消失することが明らかとなった。またMIB2欠損細胞ではTNF+IAP阻害剤によるcFLIPLの分解およびアポトーシスが亢進した。以上のことからMIB2はcFLIPLにK63型のUb鎖を付加することで、cFLIPLの安定性に寄与していることが判明した。我々が樹立した慢性膵炎モデルマウスの膵臓では組織修復に関与すると考えられるReg1, 2, 3の発現が著明に上昇することを見出した。そこでReg1, 2, 3遺伝子全てをCRISPR/Cas9システムで欠損させたマウス(Reg1/2/3 KO)を樹立した。Reg1/2/3 KOマウスでは5週齢で膵腺房細胞の細胞質の一部に変成が確認された。Reg1-3が膵腺房細胞の恒常性の維持に関与している可能性が示唆された。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 2件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件) 備考 (3件) 産業財産権 (1件)
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