計画研究
1)パイロトーシスの制御機構と周辺への影響の解析:パイロトーシス細胞からのダイイングコード放出に影響を及ぼす新規因子候補群の機能解析を行い、細胞内膜輸送系の関与を明らかにした。またパイロトーシス時にカスパーゼ1によって切断させる新規基質の解析も引き続き行った(論文投稿準備中)。2)ネクロプトーシス検出プローブの開発:制御された細胞であるネクロプトーシスの可視化はこれまでツールが存在しなかった。そこで、その過程をリアルタイムに検出できる新規プローブの開発を共同研究により行い、その成果を論文として報告した(Murai, 2018)。3)マウス発生過程で生じる細胞死の役割と制御の解明:マウス神経管閉鎖後に大量に生じるアポトーシス細胞の役割について解析し、神経管閉鎖後の表皮の形態形成運動に関与することを報告した(Shinotsuka, 2018)。また、細胞死が大量に生じる神経管閉鎖期での神経板での代謝変化機構について解析し論文として報告した(Miyazawa, 2018)。さらに、神経管閉鎖期にの細胞死の根底に代謝制御に関わる因子の発現変動により、胎児サイズが変化することを見出した(論文投稿中)。4)冬眠する哺乳類の低温細胞死耐性機構の解析:昨年度から導入した、哺乳類の低温細胞死の制御機構の解析を引き続き行い、ハムスターの細胞が先天的な低温耐性を有することを明らかにした。5)DNA障害が誘導するオートファジーにはp53を介してDram1が関与していること、このときオートファジーの隔離膜はゴルジ体膜より形成されること、Dram1が欠損するとオートファゴソーム膜の形成異常となることを見出し、論文発表した(Nagata, 2018)。その他、心筋に見られるAtg7依存的細胞死の形態解析を行い論文発表した(Yamaguchi, 2018)。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
Frontiers in Physiology
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