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2018 年度 研究成果報告書

細胞死に伴って放出される内因性糖脂質アジュバントの同定

計画研究

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研究領域細胞死を起点とする生体制御ネットワークの解明
研究課題/領域番号 26110009
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関大阪大学 (2016-2018)
九州大学 (2014-2015)

研究代表者

山崎 晶  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40312946)

研究分担者 宮本 智文  九州大学, 薬学研究院, 准教授 (40182050)
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワード糖脂質 / 自然免疫
研究成果の概要

死細胞認識受容体Mincleの内因性リガンドの詳細は不明であった。本研究では、死細胞上清中より様々な画分を調製してリガンド活性を検討した結果、β-glucosylceramide(β-GlcCer)を同定した。β-GlcCerの分解酵素であるGBA1の機能欠失型変異は、β-GlcCer蓄積を引き起こし、全身性の炎症を伴うゴーシェ病の原因となる。GBA1欠損マウスによる炎症応答は、Mincle x GBA1二重欠損樹状細胞で消失した。以上より、通常は細胞内代謝物として働くβ-GlcCerは、細胞死に伴って放出され、Mincleを介して免疫応答を誘導する因子として機能することが明らかとなった。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

通常は代謝中間体として働く 糖脂質が,生体の危機を伝えるシグナルとなるという今回の発見は,細胞内に数多く存在する他の代謝産物も未知の 機能を有する可能性を示唆する知見である。また、 β-GlcCer蓄積はゴーシェ病の原因となること、パーキンソン病との強い関連が知られており、β-GlcCer認識免疫受容体の発見は、これらの疾患に対して新たな治療ターゲットを提供するものと期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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