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2018 年度 研究成果報告書

低酸素ストレスに対するシステミックな生体応答機構の解明

計画研究

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研究領域酸素を基軸とする生命の新たな統合的理解
研究課題/領域番号 26111002
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東北大学

研究代表者

山本 雅之  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50166823)

研究分担者 鈴木 教郎  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (20447254)
研究協力者 関根 弘樹  東北大学, 加齢医学研究所, 助教
平野 育生  東北大学, 大学院医学系研究科 分子血液分野, 助教
祢津 昌広  東北大学, 大学院医学系研究科, 大学院生
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワード低酸素応答 / 酸化ストレス応答 / 遺伝子改変マウス / 転写制御 / 赤血球 / 炎症
研究成果の概要

赤血球は各臓器への酸素供給を担う重要な細胞であり、動物個体の酸素環境は赤血球の循環量によって規定されている。赤血球造血はエリスロポエチン(Epo)の腎臓からの産生量により規定されることから、低酸素誘導的Epo産生制御機構の解明を試みた。その結果、腎Epo産生細胞(REP細胞)における低酸素感知からEpo遺伝子発現誘導までの分子経路を特定した。また、腎疾患によるREP細胞の変性とEpo産生能喪失の分子機構やEpoによる造血誘導と鉄代謝制御の連携機構を解明した。一方、酸素の細胞傷害性が引き起こす酸化ストレスに対して、転写因子Nrf2が生体防御に機能することを様々な病態モデルを用いて明らかにした。

自由記述の分野

医化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腎臓病、糖尿病、貧血、妊娠高血圧などの病態モデルを用いて、酸素に関係する生体応答機構の果たす重要な役割について明らかにしたことにより、様々な疾患の分子病態が理解され、創薬標的同定や革新的治療法確立につながる成果を得ることができた。実際に、研究成果に関する国内外での報道や科学番組での紹介により、大きな反響を得ている。また、国内で臨床試験の進められている腎性貧血治療薬の作用を裏付ける分子基盤を提供した。さらに、酸化ストレス応答系に関する一連の研究成果は、腎臓病の創薬標的となり、国内で第III相臨床試験が行われるまでに結実した。

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公開日: 2020-03-30  

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