計画研究
1.酸素ストレスで活性化する転写因子ネットワークの解析 1) Nrf2と相互作用する因子GCN1L1の機能をGCN1L1 KO MEF(mouse embryonic fibroblasts)を用いて解析し、GCN1L1 KO MEFにおいてはアミノ酸飢餓に加えて紫外線によるeIF2alphaのリン酸化応答が減弱していることを明らかにした。また、GCN1L1 KO MEFはミトコンドリアから恒常的にスーパーオキシドを産生するMitoParaquatに対する感受性が増加していることを明らかにした。2) 転写因子Nrf2の制御因子であるKeap1の酸化ストレスセンサーの解析を進めた。過酸化水素に応答してNrf2の活性化を引き起こすのに必要なKeap1の鍵センサーシステイン残基に変異を導入したマウスを用いて個体レベルの評価に成功した。2.プロテアソーム機能と酸化ストレスのクロストークの解析プロテアソームモニターマウスを作成し、プロテアソームが細胞内で「古く」なることで会合因子に変化が生じることおよび酸化修飾の上昇を明らかにした。さらに、この細胞を用いたスクリーニングにより細胞内でのプロテアソームターンオーバーに働くリン酸化酵素CK2αを同定した。3. ヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)の抗老化に関する機能解析HO-1遺伝子発現領域制御下でDsRFPを発現するHO-1-DsRFP ノックインマウスと各種Keap1センサーシステイン残基変異マウスとの複合マウスを作製することにより、Nrf2活性化を評価可能な系を構築することに成功した。また、HO-1 KO MEFにおいてMitoParaquatに対する感受性を解析したが、有意な差は観察されなかった。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件)
Int J Mol Sci
巻: 20 ページ: -
10.3390/ijms20071706.
J Clin Biochem Nutr
巻: 64 ページ: 1-12
10.3164/jcbn.18-37.
Cell Microbiol.
巻: 21 ページ: e12974
10.1111/cmi.12974.
Front. Vet Sci
巻: 5 ページ: 242
10.3389/fvets.2018.00242.
Sci Rep
巻: 8 ページ: 8037
10.1038/s41598-018-26269-9.