研究領域 | 酸素を基軸とする生命の新たな統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
26111011
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 (2016-2019) 名古屋大学 (2014-2015) |
研究代表者 |
内田 浩二 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40203533)
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研究分担者 |
西田 基宏 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 教授 (90342641)
居原 秀 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60254447)
柴田 貴広 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (80447838)
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 活性酸素種 / ケミカルバイオロジー / タンパク質修飾 / リモデリング / レドックス |
研究成果の概要 |
(1)バイオマーカー候補となるリジン付加体や、2-オキソイミダゾールジペプチドの同定に成功した。また、脂質異常症患者血清中にホモシステイン化HSAを見出した。(2)補体C1qによる酸化型ビタミンC修飾HSAの認識機構を明らかにした。また、EGCG修飾タンパク質の自然免疫機能を確立するとともに、新規PQQ結合タンパク質を同定した。(3)心筋梗塞周辺領域における組織老化の分子機序を解明し、既承認薬による心不全改善効果を見出した。また、加齢高血圧の新たなリスク要因として筋細胞のプリン作動性受容体を同定した。さらに、心臓自己修復能の減弱時に起こるNox2発現増加の分子機序を解明した。
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自由記述の分野 |
農芸化学 食品科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規リジン付加体や2-オキソイミダゾールジペプチドに関する成果は、酸化ストレス関連疾患のメカニズム解明や予防・治療法開発が期待される新たな基盤となりうるものである。ポリフェノール類修飾タンパク質による生体防御機構に関する知見は、人類誕生より食されてきた植物成分の意義と人類進化のプロセスを解明する手がかりになりうる。 心筋組織におけるリモデリング機構に関する一連の研究成果は、病態マーカーの開発やリモデリング制御可能な医薬品などの応用開発に資することが期待される。また、慢性心不全の予後改善を可能とする既承認薬を同定したことで、ヒト健康社会の実現に寄与しうる臨床応用への糸口を見出した。
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