研究領域 | 行動適応を担う脳神経回路の機能シフト機構 |
研究課題/領域番号 |
26112002
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小林 和人 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90211903)
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研究協力者 |
加藤 成樹
深堀 良二
西澤 佳代
井口 善生
瀬戸川 将
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 高頻度逆行性遺伝子導入 / 光遺伝学 / 化学遺伝学 / 刺激弁別学習 / 皮質基底核回路 / 機能シフト |
研究成果の概要 |
本領域では、神経回路を操作し、解析するための新しい技術を駆使して、学習過程での神経回路の発達や遷移、回路の損傷に対する機能代償と再編成のメカニズムの解明に迫る学術領域の創成を目指した。この目的を達成するために、われわれの計画班では、経路選択的な回路機能の操作・制御技術の開発として、特にウィルスベクターを用いた光遺伝学・化学遺伝学の活用に取り組んだ。また、この技術を応用して、大脳皮質―基底核―視床神経回路を構成する細胞種や神経路について行動の獲得、実行、切り替えにおける役割を明らかにするとともに、学習過程で活動の変化する新たな領域の探索に挑み、回路機能シフト機構の解明に取り組んだ。
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自由記述の分野 |
分子神経生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経回路機能の障害は、さまざまな精神・神経疾患の発病や病態に深く関与するため、本領域で取り組む神経回路の機能シフトの研究成果は、学術的な重要性ばかりでなく、臨床医学的にも重要な意義を持つ。これらの研究成果は、高次脳機能障害の病態を発現するメカニズムについて神経回路レベルでの理解に結び付く。詳細な回路動態の解明は、特に、発達や学習の脳内機序の理解は、効果的な教育・訓練法の開発につながる可能性がある。さらに、特定の神経回路を操作する技術は、脳機能障害において変化する細胞種や神経路の活動を制御することによって、疾患や病態の改善を目指す新たなストラテジーの開発に繋がる可能性を持つ。
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