• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

ncRNA作動エレメントの配列構造の同定

計画研究

  • PDF
研究領域ノンコーディングRNAネオタクソノミ
研究課題/領域番号 26113002
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関北海道大学

研究代表者

廣瀬 哲郎  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30273220)

研究分担者 富田 耕造  東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (00345274)
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワードnoncoding RNA / 核内構造 / 液相分離 / ゲノム機能 / RNP複合体
研究成果の概要

本研究では、巨大な細胞内構造の構築能をもつarcRNAの作動エレメントを同定し、作動装置形成機構を解明した。NEAT1 arcRNAをモデルにゲノム編集の手法で、複数の作動エレメント領域を同定し、ncRNAがタンパク質と同様のモジュラー構造をとることを示した。さらに作動エレメントにプリオン様タンパク質が結合して液相分離が誘発され、構造体が形成されることも明らかにした。またarcRNAの探索法を開発し、ヒトゲノムから多数のarcRNAが産生され、arcRNAが独立のタクソンとして確立できることを示した。またncRNAプロセシング因子の構造解析で、原子レベルでその過程を理解することにも成功した。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、ncRNA配列中の作動エレメントと作動装置の解析を、世界に先駆けて詳細に行ったものであり、ncRNAの機能構造の理解に大きく貢献した。また一方で、ncRNA作動エレメントの機能として、プリオン様タンパク質を介した液相分離の誘発という作動原理を明確に示すことができ、ncRNA研究と相分離研究の接点を見いだしたことにより分子細胞生物学分野に大きなインパクトを与えた。また新規arcRNA探索法の開発によって、上記arcRNA機能の一般性が示され、arcRNAをncRNAの独立タクソンとして提唱するに至った。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi