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2018 年度 研究成果報告書

高次神経機能制御に関わるncRNA機能の解明

計画研究

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研究領域ノンコーディングRNAネオタクソノミ
研究課題/領域番号 26113006
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関神戸大学

研究代表者

影山 裕二  神戸大学, バイオシグナル総合研究センター, 准教授 (90335480)

研究協力者 稲垣 幸  
中村 奈月  
吉田 雄生  
濱田 悠生  
山部 拓也  
中野 美幸  
平雄 樹  
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワードノンコーディングRNA / ショウジョウバエ / 中枢神経系 / 軸索誘導 / PRC複合体 / lncRNA / 遺伝子発現制御
研究成果の概要

トランスクリプトーム解析により、真核生物には多くの長鎖ノンコーディングRNA(long noncoding RNA, lncRNA)が存在することが明らかにされている。これらlncRNAのほとんどは機能未知のRNA分子であり、その体系的な理解はほとんど進んでいない。本研究では、中枢神経において機能するlncRNAのモデル系として、ショウジョウバエLOL RNAの機能解析を行い、LOL RNAがキノコ体ニューロンの軸索誘導に必須因子であること、軸索誘導に関わる多くの遺伝子の発現制御に関与していることを示した。また、Polycom遺伝子群がlolと強い遺伝学的相互作用を示すことを明らかにした。

自由記述の分野

分子遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Lobe-less(LOL)RNAはショウジョウバエの中枢神経系に発現する長鎖ノンコーディングRNAであり、LOL RNAを欠損した変異体では、行動や記憶を司る脳内中枢であるキノコ体の部分欠損が起こることが知られている。本研究ではlol変異体の詳細な解析を行い、lol変異体の表現型がキノコ体神経細胞の軸索誘導の異常に起因するものであること、実際にlol変異体では多数の軸索誘導関連遺伝子の発現に異常が見られることを示した。これらの結果は、LOL RNAのみならず、多数見つかっている他の神経系特異的長鎖ノンコーディングRNAもまた神経発生において重要な機能を担っていることを示唆するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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