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2018 年度 研究成果報告書

ステムセルエイジングのエピジェネティクスとストレスシグナル

計画研究

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研究領域ステムセルエイジングから解明する疾患原理
研究課題/領域番号 26115002
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学 (2018)
千葉大学 (2014-2017)

研究代表者

岩間 厚志  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70244126)

研究分担者 石川 冬木  京都大学, 生命科学研究科, 教授 (30184493)
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワードステムセルエイジング / 造血幹細胞 / 老化
研究成果の概要

加齢マウス造血幹細胞の解析から、造血幹細胞においてポリコーム複合体2 (PRC2) 標的遺伝子の発現が有意に亢進すること、プロモーターにおけるPRC2ヒストン修飾H3K27me3が加齢に伴い低下することが明らかとなり、加齢ストレスの関与が示唆された。またPRC2機能低下造血幹細胞の解析から、PRC2の機能低下が高齢者造血幹細胞腫瘍発症の誘因となること、これらの腫瘍に頻度の高い遺伝子変異の造腫瘍性を著明に増強することを確認した。これらの知見は、幹細胞の加齢変化におけるポリコーム機能の低下が変異を獲得した加齢造血幹細胞がクローン拡大する際のエピゲノム要因となっている可能性を示唆するものである。

自由記述の分野

幹細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

われわれのデータは、幹細胞の加齢変化におけるポリコーム機能の低下がdriver変異を獲得した加齢造血幹細胞がクローン拡大する際のエピゲノム要因となっている可能性を示唆しており、造血幹細胞腫瘍発症におけるステムセルエイジングの意義を支持するものである。このような知見は、加齢に伴う個体の老化と疾患が、幹細胞レベルの加齢変化の影響を大きく受けることを示しており、老化を理解する上で新しい観点を提示するものである。

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公開日: 2020-03-30  

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