研究領域 | 脳タンパク質老化と認知症制御 |
研究課題/領域番号 |
26117003
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷内 一彦 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50192787)
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研究分担者 |
田代 学 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00333477)
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研究協力者 |
岡村 信行
古本 祥三
原田 龍一
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | 老化 / 脳神経疾患 / 認知症 / トランスレーショナルリサーチ / イメージング |
研究成果の概要 |
タンパクの蓄積過程を生体で計測するPET検査は、疾患特異的な病変を発症前段階で検出することを可能とし、また上記タンパク質を標的とした治療薬開発におけるサロゲートマーカーとしても活用可能である。本研究では、健常高齢者、軽度認知障害、アルツハイマー病、前頭側頭葉変性症などの様々な神経変性疾患の患者を対象として、タンパク特異的プローブを用いたPET検査とタンパク質特異的プローブの開発を実施した。東北大学で開発したタウPETプローブ[18F]THK-5351はタウ以外にアストロサイトに発現するモノアミン酸化酵素B(MAO-B)に結合し、神経炎症も合わせて捉えていることが明らかにした。
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自由記述の分野 |
薬理学、放射線科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間にタウ病変を画像化するためのPETプローブが開発され、世界中で研究が進められている。PET画像が真にタウの病理を反映しているのを検証するのは研究を進めていく上で重要な課題である。本研究では、3名の画像病理相関の症例を蓄積し、[18F]THK-5351の画像の意味を明らかにした。その結果、選択的なタウPETプローブの必要性、そして神経変性疾患において神経炎症が局所的にダイナミックに変化していることが明らかとなった。より選択的なPETプローブを開発することでより詳細な現象を捉えられることが期待され、本研究は国際的に高く評価されて、ALZFORUMのタウPETプローブとして紹介されている。
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