研究領域 | 脳タンパク質老化と認知症制御 |
研究課題/領域番号 |
26117005
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
長谷川 成人 公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, 分野長 (10251232)
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研究分担者 |
北本 哲之 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20192560)
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研究協力者 |
野中 隆
樽谷 愛理
下沢 明希
細川 雅人
鈴木 元治郎
鈴掛 雅美
竹内 敦子
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研究期間 (年度) |
2014-07-10 – 2019-03-31
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キーワード | タウ / αシヌクレイン / TDP-43 / C9ORF72 / 神経変性 / プリオン / 伝播 |
研究成果の概要 |
MSA患者脳から抽出した異常型αシヌクレインは、DLB患者から抽出したものよりも高いプリオン様活性を示し、合成線維かそれ以上の活性を有していた。切断がαシヌクレインの伝播特性に与える影響について検討した結果、ヒトαシヌクレインのC末端およびN末端切断の両方が線維の多形を誘導し、異なる交差播種活性を示すことが判明した。C9ORF72リピートはpoly-GAの凝集体が形成され、TDP-43の細胞内凝集を誘導することが判明した。興味深いことに、Poly-GA凝集体はTDP-43の細胞内凝集を誘導したが、タウまたはαシヌクレインの蓄積は誘導しなかった。
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自由記述の分野 |
神経病理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
αシヌクレインが蓄積する疾患はパーキンソン病やレビー小体型認知症、多系統萎縮症などいくつかあるが、その病態が異なる理由として、異なる異常構造のαシヌクレインが伝播することによっておこる可能性を示唆した。また、C9ORF72の遺伝子変異は欧米ではALSの原因で最も多い変異と報告されているが、その原因が変異によって生じるGA-repeat蛋白が凝集し、TDP-43が異常型に変化する足場を形成する可能性があることを示唆した。
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