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2018 年度 研究成果報告書

核酸代謝の乱れからみた蛋白質の老化基盤とその排除機構

計画研究

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研究領域脳タンパク質老化と認知症制御
研究課題/領域番号 26117006
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関新潟大学

研究代表者

小野寺 理  新潟大学, 脳研究所, 教授 (20303167)

研究協力者 柿田 明美  
研究期間 (年度) 2014-07-10 – 2019-03-31
キーワード認知症 / 筋萎縮性側索硬化症
研究成果の概要

認知症を引き起こすタンパク質は,老化と共に“特定の神経システム“において“病原性をもったタンパク質へと変遷し蓄積”する.この課程には,“タンパク質の量的,質的な変化"を伴う.タンパク質の量は,産生と分解により制御され,産生はmRNA により,また分解は細胞内の分解機構と,細胞外への排出機構により制御される.我々は,加齢性神経変性疾患を引き起こすTDP-43のRNA代謝機構が乱れていることを見出した.さらに,vivo モデルにてRNA代謝を乱すことで,TDP-43の断片化を引き起こし,かつアポトーシスを誘導することに成功した.

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は,TDP-43その物が持つ生理的な制御機構が,ある種の擾乱に対して極めて脆弱であり,それ故に疾患を引き起こすことを示した.この概念は,工学的なロバスト性の概念に類似している.ロバスト性と,その破綻による疾病機序は,老化に伴う疾病を包括する概念である可能性がある.今後は,このロバスト性を生かして,再び秩序を回復する治療方法を模索しうる.このような視点に立った治療方法の開発は新しく,その影響は大きい

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公開日: 2020-03-30  

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