• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

麻酔・疼痛の細胞内シグナル伝達とその制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 00F00346
研究機関岐阜大学

研究代表者

土肥 修司  岐阜大学, 医学部, 教授

研究分担者 TAN Z. ?M  岐阜大学, 医学部, 外国人特別研究員
キーワードPhosphlipaseD / PC12cells / アポトーシス / tetracaine / MAPK / 局所麻酔薬 / PKC / p38
研究概要

麻酔薬や疼痛刺激が神経系の機能は、脳・脊髄に到達したとき、ニューロンやシナプスでの細胞が細胞内のシグナル伝達系がどのような変化をきたすか、明らかではない。局所麻酔薬が、細胞シグナル伝達蛋白分子MAPキナーゼに影響することを報告してきた。
研究者らは、同じラットのpheochromocytoma PC12培養細胞を使用して、局所麻酔薬がそのシグナル伝達分子の変化を観察した。
局所麻酔薬はブラジキニン誘発のフォスフォリパーゼDの活性化を抑制し、その抑制程度はプロカイン、リドカイン、ロピバカイン、ブピバカイン、テトラカインの順でテトラカインが最も著明であった。この抑制は電位依存性のNa+チャネル遮断薬のtetrodotoxin(TTX)やCa2+チャネル拮抗薬のニフェジピンの影響を受けなかった。
更に、同じ細胞系のアポトーシスシグナルに及ぼす、フォスフォリパーゼDの活性の影響を検討した。テトラカイン誘発のアポトーシスは、protein kinase Cがこの過程に影響し、PLDの活性化はPLCやp38蛋白分子の関与を介してテトラカイン誘発のアポトーシスを予防することが示された。この結果は、"The activation of phospholipase D in the tetracaine-induced rat pheochromocytome PC12 cell death"とまとめて、現在論文を投稿中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tan Z, Dohi S, Chen J, Bannno Y: "Involvement of the mitogen-activated protein kinase family in tetracaine-induced PC12 cell death"Anestehsiology. 96:5. 1191-1201 (2002)

  • [文献書誌] Tan Z, Dohi S, Chen J, Yanagidate F, Bannno Y: "The activation of phospholipase D in the tetracaine-induced rat pheochromocytome PC12 cell death"

  • [文献書誌] 土肥修司: "痛みとその制御機構-分子メカニズムと治療の最前線"別冊・医学のあゆみ. 3846 (2002)

URL: 

公開日: 2004-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi