研究課題
本年度では、本研究において構築することのできたNOセンサを用いて、細胞応答を評価の指標とした薬剤の評価系を構築することにした。本研究では、NOが細胞に影響を与える化学物質の指標となると考えた。まず、免疫細胞を用いて、免疫系に関与する薬剤の評価を行うことにした。マクロファージ様細胞であるRAW264.7細胞をプレート上で培養し、その上からプローブ型のNOセンサ、および白金電極、銀塩化銀電極を静置し、その評価系とした。この様なシステムを構築した結果、細胞毒であるlipopolysaccharide(LPS)、炎症性サイトカインであるinterferon-γ(IFN-γ)、NO合成酵素の阻害剤であるL-NMMA等の細胞に与える影響を評価することが可能になつた。プローブ型NOセンサを用いることによって、high-throughput screening(HTS)化が可能になると考えられる。また、ここまでの、結果で論文に投稿している。本研究では、細胞を用いて、様々な薬剤評価系を構築してきた。この研究が、今後医薬研究の発展に貢献できることを、切に願う。
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