研究課題/領域番号 |
01015006
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
安井 明 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (60191110)
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研究分担者 |
遠田 博子 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (80006080)
菊池 英明 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (60006111)
土屋 滋 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (30124605)
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キーワード | DNAクロスリンク / フアンコーニ=アネーミア / DNA修復 |
研究概要 |
抗がん剤として広く用られているマイトマイシンCやシスプラチンはDNAにクロスリンクを作ることにより細胞を殺すと考えられている。このDNAクロスリンクは、細胞のもつDNA修復系により修復もされ細胞はクロスリンクからのがれる。この修復機構の解明の為に研究を行い次の成果を得た。 1.クロスリンク剤であるACNUに感受性の細胞をCHO株から多くとり出し、それらのうち二つが、今まで単確されたことのない新しい修復欠損株であることを証明した。 2.この株にヒトのDNAを導入し、この株のACNU感受性を抽油する遺伝子を単離中である。 3.ヒトの遺伝病であるフアンコーニ=アネーシアは高発がん性で、DNAクロスリンクの修復が出来ないと考えられている。我々はこの患者から樹立した二株のリンパ球細胞を用いて、この細胞の性格づけを、行った。それにより、フアンコーニ細胞はクロユリンク剤のみならずトポイソメラーゼIIの阻害剤であるエトポシドにも高感受性であることが判明した。 4.この樹立した細胞に、ひとのcDNAから作ったバンクを導入してマイトマクシンCに対する感受性を補助する遺伝子を単確中ある。 5.DNA光回路酵素は今まで紫外線により生じる二星体のみを光のエネルギーを用いて修復すると考えられていたが、除去修復も助けることが判ってきた。我々がクローニングした多くの生物由来の遺伝子を解析することによりこの修復蛋白質の構造と機能が明らかになった。
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