研究課題/領域番号 |
01041007
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
谷本 一之 北海道教育大学, 学長 (20002446)
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研究分担者 |
PADITSKY A ソ連邦科学アカデミー民族学研究所, 所員
OSKIN A ソ連邦科学アカデミー民族学研究所, 教授
ZHORNITSKAIA ソ連邦科学アカデミー民族学研究所, 所員
大島 稔 小樽商科大学, 短期大学部, 助教授 (00142787)
森田 稔 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80003292)
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キーワード | チュコト半島 / ドラム・ダンス / シャ-マンの歌 / 極北芸能地図 |
研究概要 |
1.8月15日から9月6日にかけて研究分担当者のDr.Oskinが来札、北海道教育大学の設備を使ってこれまでチュコト半島で収録した録画テ-プによって「シベリア・チュコト半島の歌と踊り」のタイトルでデモストレ-ション・テ-プ(90分)を制作した。このテ-プは複製して現地調査地の博物館その他の関係する研究機関に提供される。 2.1991年2月27日から3月28日にかけてシベリア・チュコト半島のチュコト管区、アナディル管区で実施された現地調査には研究分担者3名と調査協力者1名の計4名が参加した。この現地調査において、主にチュクチのドラム・ダンス、動物歌、シャ-マンの歌、喉鳴らし遊び、等が約150時間のビデオテ-プ、録音テ-プに収録された。特に今回の現地調査では、1900〜1902年に行なわれたJesup Expeditionに参加したロシア人類学者Waldemar BogorasとWaldemar Jochelsonがエジソン式蝋管録音機により録音したチュクチ、コリャ-クの踊り歌、シャ-クンの歌、喉鳴らし遊び等のコピ-を持参し、これを現地の人に聴いてもらって、その中で知っている歌を歌ってもらい録音した。知っている曲の数は多くはなかったが、この新しい録音と古い録音の比較により、チュクチの伝承芸能の時間的な変化と伝播の様相を把握することが可能になる。今後、この有効な方法をコリャ-ク、エヴェンキ、エスキモ-、ヤク-ト等、Bogorasの録音にある民族にも適用する現地調査の必要性を痛感している。次年度の研究総括では、録音、録画資料の整理・編集と芸能の各要素・項目の分布をまとめる「極北芸能地図」を作製する。
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