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1990 年度 実績報告書

イスラム圏における市の比較研究ー異文化接触のメカニズムー

研究課題

研究課題/領域番号 01041036
研究機関東京外国語大学

研究代表者

上岡 弘二  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (80014512)

研究分担者 川瀬 豊子  樟蔭女子短期大学, 専任講師 (10195092)
柘植 洋一  金沢大学, 文学部, 助教授 (50092276)
蔀 勇造  東京工業大学, 工学部, 助教授 (90126079)
西尾 哲夫  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助手 (90221473)
中野 暁雄  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70014470)
キーワードイスラム / 異文化接触 / 多言語使用 / 定期市 / 市商人 / 家畜市 / マ-ザンダラ-ン
研究概要

1.イエメン(1)サヌア市内の常設市の社会言語調査を終了した。(2)また、日本人としては初めてソコトラ島を訪れ、1週間の調査を実施しえた。(3)さらに、ハドラマウトなどの東部地域の地方小市場の実態を解明できた。(中野、蔀、樟植担当)
2.イラン(1)マ-ザンダラ-ン、ファ-ルス2州における週市調査は当初の計画通り完了できた。(2)一方、マ-ザンダラ-ン州の文市はその分布と開催日を確認したが、調査期間中に開市されたものがなく実態を把握できなかったため、年市調査は翌年度の課代となった。(上岡、川瀬担当)
3.エジプト(1)カイロ及びルクソ-ルにおいて週市及び家畜市における多言語使用の実態について言語人類学的に解明した。(2)カイロにおいて異文化接触に関する現地資料の収集に大きな成果をあげた。(3)シナイ半島南部、特にワ-ディ・フェイラ-ン及びトゥ-ルを中心に展開する遊牧民集団の商取引に関する調査を行った。週市に関してはシナイ半島南部ではあまり見られず、行商を中心とする商行為の言語人類学的調査を行った。(西尾担当)
4.エチオピア(1)首都アジス・アベバのマルカ-ト(大市場)で調査を行い、多言語併用圏での言語使用の実態を社会言語学的に明らかにした。(2)この調査の過程で調査研究の遅れているオモ語派の初期調査に成功した。(中野、柘植担当)
5.パキスタン及びトルコ(1)パキスタンにおける補足調査の結果、(1)イスラマバ-ド市内の週市と連動する2週市が新たに確認された。(2)市内の週市にも周辺地域の家畜市にも十分記録に値する経時変化が観察できた。(2)パキスタンは次年度もその経時変化を記録する必要がある。(3)トルコでは次年度本調査の予備調査を完了した。(上岡、川瀬担当))

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 上岡 弘二・川瀬 豊子: "マ-ザンダラ-ン州の定期市ー1990年度調査報告ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (150)

  • [文献書誌] 麻田 豊・上岡 弘二: "イスラマバ-ド市内の定期市とその周辺の家畜市ー1989年度調査報告ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (100)

  • [文献書誌] 中野 暁雄: "Jubb'adin生活誌ー市における異文化接触の一様相ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (200)

  • [文献書誌] 中野 暁雄: "現代アラム語基礎語彙集ー西方・東方・中央の3方言ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (200)

  • [文献書誌] 中野 暁雄: "ゴファ語基礎語彙集" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (150)

  • [文献書誌] 西尾 哲夫: "アラビア語Qeft方言(サイ-ディ方言)基礎語彙集" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (200)

  • [文献書誌] 西尾 哲夫: "アラビア語ジバ-リ部族方言(シナイ半島南部遊牧民)資料集ー言語文化接触資料ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (150)

  • [文献書誌] 西尾 哲夫: "アラビア語ジバ-リ部族方言(シナイ半島南部遊牧民)基礎語彙集" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (200)

  • [文献書誌] 柘植 洋一: "アリ語基礎語彙集" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (150)

  • [文献書誌] 蔀 勇造: "ミ-サ-ル碑文の研究ー異文化接触の歴史的側価ー" 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, (150)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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