研究課題
インドにおいては、インディラ・ガンディ-国立公開大学を対象に、その機能、教授機能、及び学生の実態について現地調査を実施した。ニュ-ディリ-における大学本部およびハイデラバ-ド、バンガロ-、マドラス等における学習センタ-を訪問し、関係職員に面接したほか、資料を収集した。学生の実態については、約50人の学生に個人面接し、その社会的背景、勉学の実際につしてのデ-タを得た。これらの資料とともに、各種メディアの利用、高等教育の文化的背景、社会階層との関係についても資料を収集した。パキスタンにおいては、アラ-マ・イクバ-ル公開大学を対象にその機能、教授機能、及び学生の実態について現地調査を実施した。イスラマバ-ドの本部における関係職員への面接及び資料の収集に加えて、より実証的なデ-タを得るため、次の4種の調査を実施した。(1)学生対象の質問紙調査(有効回収数661件)、(2)チュ-タ-対象の質問紙調査(有効回収数188件)、学生対象の面接調査(約80名)、(4)チュ-タ-対象の面接調査(約20名)。学生及びチュ-タ-対象の面接については、イスラマバ-ド・ラワルピンディ地域、カラチ地域、ペシャワ-ル地域、ラホ-ル地域で実施し、そのほとんどを録音し、現地において録音内容の英語による記述を完成した。質問紙調査については、現地において、回収された調査表のコ-ディングと自由記述欄のタイピングを完了した。これらの調査で重視した側面は、(1)学生が公開大学で勉学する動機、(2)学生の学習達成に関する認識、(3)特定コ-スでの教授要素の機能、(4)ラジオ番組とテレビ番組の利用態様、(5)チュ-タ-の教授活動についての認識、(6)チュ-タ-の学生の学習についての認識、(7)学生の勉学動機と関連した社会的背景、である。
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