研究分担者 |
WIJNANDS Dir ワーゲニンゲン大学, 植物園, 園長
KUITERT Wybe ワーゲニンゲン大学, 造園学研究室, 助手
HENIGER Hans ユトレヒト大学, 生態学史研究室, 講師
松田 清 京都大学, 教養部, 助教授 (40027561)
園田 英弘 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (50027562)
中村 一 京都大学, 農学部, 教授 (20026397)
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研究概要 |
本年は代表者のみが調査し残した資料の収集のために英国・ドイツにでかけた。まず大英図書館においてケンペル関係資料の未収集資料の複写を行った。またベルリンにおいてアンドレアス・クライア-関係の未収集動・植動画の複写を行った。以上が昨年度にやりのこした作業である。 ミュンヘンにおいては、本草学関係の日本図書がどれほど所蔵されているかを調査し、同時に17・18世紀中に作成されたと思われる植物図および図譜の調査を行った。日本図書の収集は絵入り本が圧倒的に多くその中に本草学の書物がかなり含まれていた。まず視覚に訴える図書が収集される傾向があるように思われるが、今後の課題である。正確な日本関係の植物情報伝達と視覚資料の関係を解明する必要がある。また植物を描いたいくつかの資料が見つかったが,これが日本関係の植物を掲載しているかどうかは,時間的制約もあって今後の研究によるほかない。(全体のまとめは最終年度報告に譲る) 3月にオランダ側の研究者の一人ワイナンツ氏を京都に呼び、研究のとりまとめならびに今後の共同研究の方針を討議した。各自の研究成果をまとめた論文集を単行本で出版すること、および博物学上における日蘭交流の資料集を発刊すること、さらにできうるならば交流の実体を視覚的に再現・展示する展覧会を開催することが可能かどうかを検討する方向で合意した。我々の研究テ-マにおいては、まだまだ未発掘資料が存在し、オランダ側は、今後もこのテ-マで国際学術研究を推進させたいという意向を述べた。この希望に応えられるように努力したい思う。
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