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1990 年度 実績報告書

新しく分離したファ-ジによる黄色ブドウ球菌の型別

研究課題

研究課題/領域番号 01044020
研究機関群馬大学

研究代表者

井上 松久  群馬大学, 医学部, 助教授 (10008336)

研究分担者 CHATIB W.E  インドネシア大学, 医学部, 助教授
SAOBBERINGH  州立リンバーグ大学, 医学部, 主任研究員
BOVEN C.P.A.  州立リンバーグ大学, 医学部, 教授
キーワード黄色ブドウ球菌 / ファ-ジ型別 / 型別不能 / MSSA / MRSA
研究概要

本年度は以下の成績を得た。
(1)オランダ・EC諸国由来菌300株の型別不能株は44%でありMRSA(5〜7%)も同様の傾向を示した。(E.Stobbering博士分担結果)
(2)1990年インドネシア4地区由来197株の型別不能株は52.7,90,50,64%と施設によって事なり、平均57.4%であった。またMRSAの分離率は7.1%と1988年に比べ微増していた。型別化率はMSSAの方がMRSAに比べ高い傾向を示した。(大久保豊司技官派遺結果、C.Usman博士共同)
(3)本邦群馬大学由来菌の型別不能株は1987年MRSA(20.3%)、MSSA(27.6%)、1988年MRSA(55.4%)、MSSA(35.4%)、1989年MRSA(50%)、MSSA(35.4%)、全体38.5%(322株)と上記外国結果に比べ低い値を示した。
(4)インドネシア由来型別不能株について新しく分離したファ-ジ8種の内4種の有効性について検討した。K1,K2,K9,K12の4種の型別化率は7.9%であった。
(5)標準ファ-ジにより本邦分離型別不能株について新しいファ-ジによる型別化を検討した。MRSA(131株)の型別化率は4.5%MSSA(191株)は30%であり、インドネシア由来株に比べ約4倍程度高い値を示した。この結果は黄色ブドウ球菌の細菌学的性状の異なりを反映したものと考えられた。
(6)本年更に新たに4種のファ-ジを分離した。
(7)(4)の結果から残り10種のファ-ジによる標準ファ-ジによる型別不能株のMRSA及びMSSAに対する型別化が十分期待され、次年度各国由来MRSA、MSSA株について検討しまとめる事とした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 井上 松久 大久保 豊司: "黄色ブドウ球菌のファ-ジ型別法" 検査と技術. 17. 1611-1615 (1989)

  • [文献書誌] 井上 松久、大久保 豊司: "本邦分離の黄色ブドウ球菌の薬剤耐性型とファ-ジ型別" Chemotherapy.

  • [文献書誌] M. Inoue et. al.: "Phage typing of S. aureas by new phages." Med. Microbiol.

  • [文献書誌] 井上 松久: "薬剤感受性情報(耐性菌情報)1988・1989年版" (財)医療情報システム開発センタ-, 69-132 (1989)

  • [文献書誌] 井上 松久: "薬剤感受性情報(耐性菌情報)1990年版" (財)医療情報システム開発センタ-, 45-67 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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