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1991 年度 実績報告書

新しいアラリア原虫薬剤耐性試験法の開発と流行地での改良

研究課題

研究課題/領域番号 01044021
研究機関群馬大学

研究代表者

脇 誠治  群馬大学, 医学部, 助教授 (10056286)

研究分担者 陳 林  中国第二軍医大学, 教授
顧 浩明  中国科学院, 上海〓物研究所, 副教授
キーワードマラリア / 熱帯熱マラリア原虫 / 薬剤耐性 / DNAハイブリダイゼ-ション / 血清疫学 / 抗体アイソタイプ
研究概要

中華人民共和国海南省三亜市国営南島農場医院および海南省熱帯病防治研究所にてマラリア原虫薬剤耐性試験法の技法の検討および免疫学的研究を行なった。
1.マラリア原虫薬剤耐性試験 平成2年度に引続きDNAプロ-ブによるハイブリダイゼ-ション法を応用した薬剤耐性試験法をマラリア流行地の病院検査室にて試行した。今年度は発光基質とフィルムの組合せで感度の上昇と検出時間の短縮を試みた。酵素標識プロ-ブをはじめとして全て調製済みの試薬を持込むことにより患者から検査材料(血液)の採取から原虫の薬剤耐性度を得るまで全ての操作を現場にて行うことができた。検体ごとに4種類の薬剤について試験をハイブリダイゼ-ション法と従来からの顕微鏡下での形態観察法(WHO標準法)との比較を行ない一致を確認した。本研究は現地の病院検査室スタッフへの技術移転を平行して進め、将来の新しい検査法の定着の可能性を検討した。今後の問題として導入する場所にあわせたキットの開発を検討することになった。
2.免疫学的研究 マラリア患者末梢血より原虫と血漿を採取し液体窒素中に保存して持帰った。抗体アイソタイプの検討により平成2年度に引続き防衛免疫における原虫特異的抗体アイソタイプの検討と抗体の認識する原虫抗原の解析および分離株間の抗原多様性について検討を進めている。
3.今後の展望 薬剤耐性試験法のキットを作成し実施規模を拡大して現場への定着を進めたい。免疫学的研究においては新たな計画の下で免疫疫学的技法の確立を進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 脇 誠治: "中国・海南島のマラリアー対策と研究ー" 熱帯. 23. 211-218 (1990)

  • [文献書誌] S.Waki,K.Nakane,N.Nakamura,M.Zhu,Z.Dai,L.Chen,K.Tanabe: "A DNA hybridization assay for use in drug sensitivity tests in vitro for Plasmodium falciparum" Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene. 86. (1992)

  • [文献書誌] S.Waki,M.Zhu,Z.Dai,L.Chen,X.Cai: "Recent drug resistance situation of falciparum malaria in Hainan Island,China" Japanese Journal of Parasitology.

  • [文献書誌] S.Waki,M.Zhu,Z.Dai,L.Chen,X.Cai: "Isotypic analysis of anti-plasmodial IgG in sera of patients and healty donors in a malaria endemic area" Transactions of the Royal Society of Tropical Medicine and Hygiene.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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