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1990 年度 実績報告書

歯周病の発症メカニズムの免疫生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01044085
研究機関大阪大学

研究代表者

浜田 茂幸  大阪大学, 歯学部, 教授 (60028777)

研究分担者 KIYONO Hiros  アラバマ大学, 歯学部, 助教授
MCGHEE Jerry  アラバマ大学, 医学センター, 教授
小川 知彦  大阪大学, 歯学部, 講師 (80160761)
キーワード歯周病 / 線毛タンパク / クラス / 抗体産生細胞 / 免疫応答 / 歯肉組織 / 歯周病原性細菌
研究概要

平成元年度に確立した歯周病原性細菌の1つであるPorphyromonas gingivalisの感染実験マウスの血清・唾液中の同菌体表層抗原である線毛タンパク抗原に対する抗体価をELISA法で測定し、非感染群のそれと比較検討した。その結果、血清中ではIgGクラスの抗線毛抗体価の上昇が著明に認められた。また、唾液中ではIgA>IgGの順に同特異抗体価の上昇が認められ,IgA抗体価の上昇は血清中のそれを上回った。しかしながら,IgM抗体価については実験期間中を通じてほとんどその上昇はみられなかった。
同感染マウスの末梢血,脾臓、パイエルG板,腸管固有層および腸管膜に存在するP.gingivalisの線毛タンパク抗原に対する特異抗体産生細胞数をELISPOT法により解析し,その分布や細胞数の増減について比較検討した。その結果,P.gingivalis感染後3日目に腸管膜固有層,5日目に脾臓ならびに末梢血に線毛抗原特異抗体産生細胞(SFC)が認められた。7日〜21日目には主として末梢血にSFCが検出された。その後、腸管膜リンパ節においてもSFCは検出されたが,47日〜61日目には,腸間粘膜固有層においてのみSFCが認められ,他の臓器や組織由来の単核球中には検出されなかった。
米国アラバマ大学バ-ミンガム校のJ.R.Mcghee,H.Kiyonoとともに,歯周病患者の歯肉組織の酵素処理によるリンパ球の分離,調製法の開発に成功し(前年度),これらリンパ球を用いて,歯肉組織中の線毛抗原に対するSFCを検討した。その結果,炎症歯肉中には多くの線毛抗原特異的スポットが観察された。しかし,同一被験者の末梢血や健康歯肉中には,特異スポットは認められなかった。
今後,歯周病患者の歯肉局所における免疫学的所見を検討するとともに,確立したマウスの感染実験モデルを用いて,歯周病ワクチンの開発の基礎的研究をさらに進めていく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小川 知彦: "歯周炎病巣における局所免疫応答" 歯科ジャ-ナル. 31. 880-888 (1990)

  • [文献書誌] Ogawa,T.: "Bacteroides gingivalisーspecific serum IgG and IgA subclass antibodies in periodontal diseases" Clin.Exp.Immunol.82. 318-325 (1990)

  • [文献書誌] Ogawa,T.: "Humoral immune response to Bacteroides gingivalis fimbrial antigen in mice" Immunology. 69. 8-13 (1990)

  • [文献書誌] Ogawa,T.: "Porphyromonas gingivalis specific serum IgG and IgA antibodies originate from immunoglobulinーsecreting cells in inflamed gingiva" Clin.Exp.Immunol.83. 237-244 (1991)

  • [文献書誌] Hamada,S.: "Periodontal Disease: Pathogens and Host Immune Responses" Quintessence Publishing Co.,Ltd., 410 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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