研究分担者 |
SPIES F. スクリップス海洋研究所米国, カルフォルニア大学, 教授
EPPLEY R. スクリップス海洋研究所, 教授
清水 潮 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30101083)
MULLIN M. スクリップス海洋研究所, 教授
中田 英昭 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60114584)
藤本 博巳 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50107455)
大和田 紘一 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (30013585)
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
杉本 隆成 東京大学, 海洋研究所, 教授 (40004428)
川口 弘一 東京大学, 海洋研究所, 教授 (40013586)
沖山 宗雄 東京大学, 海洋研究所, 教授 (00111584)
瀬川 爾朗 東京大学, 海洋研究所, 教授 (60013570)
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研究概要 |
太平洋は文字通り世界最大の海洋であり,ここにおける物理・化学・海底物理学的な地球過程の変動は地球圈の変動に大きく影響し海洋生物学・資源生物学的な変化を引き起す。大気中の温室効果気体の増加にともなう全球的な昇温が懸念されているが,これらの気体の相当量は海水中に溶在している。海洋における物質の動態を把握し,その変動を検知すること,ならびに地球圈の変動を科学的に検出することが,海洋科学者の最も重要な使命の一つとなっている。太平洋はその広大さのために,従来の海洋観測は十分でない。太平洋を研究の場とする海洋研究者は主として日本と米図であり,特に東京大学海洋研究所とスクリップス海洋研究所が中心的な役割を果 たしてきた。両者の緊密な研究協力が要請されていたが,従来は研究論文や国際学術集会における交流が主体であったが,この度、海洋物理学,海底物理学,海洋生物学,海洋微生物学,海洋生化学,海洋資源環境学の分野について,「地球圈変動にともなう海洋の動態」の共同研究を実施することになった。 2年度めの今年度は,初年度の研究打合に基づく各研究分野の共同研究の課題について,両研究機関の研究船を利用した海洋観測が実施され,日本側の研究者がスクリップス海洋研究所を訪問して研究打ち合わせを行った。太平洋の両岸における諸過程の特質が明らかにされた。1991年に海洋生化学に関して夏季に両機関が赤道域に研究船を派遣すること,海洋物理学に関して日本側が東経165度の南北測線上で観測して,米国側が北偉24・47度で観測した値と比較し,太平洋の深層循環について討論することを決めた。 研究代表者 根本敬久教授が平成2年8月に死亡したことは、本研究にとっても大きな損失であるが、研究分担者による当初の研究計画に沿う研究が進展している。
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