研究概要 |
1・本年度は、これまで2年間にわたる日本と中国における会計制度、統計制度についての実態調査を踏まえ、共同研究者の所属機関である中国北京商学院と共催で、「中国と日本の会計・統計制度の比較研究」に関するシンポジュウムを北京で開催した。日本側は、九州大学以外に鹿児島大学、熊本商科大学、九州産業大学、そして中国の北京大学、中山大学、天津財経大学,天津商学院等の会計学者約50名が参加し、これまでの調査による認識をさらに深めた。このシンポジュウムにおいて、私たちは、中国の多くの会計学者との学術交流を通して中国の全国的な状況から研究課題を改めて理解することができた。 2・このシンポジュウムの成果については、両大学が協力し、同時に日本語と中国語でもって出版することにした。すでに原稿は相互の協力のもとに完成している。日本語版は、九州大学出版会から出版する予定。 3・今回は、さらに上海の企業、大学を訪問し、コンピュ-タ-の経営管理への応用やそれの教育状況について調査を行った。企業では、経営責任者から聞き取り調査を行い、大学では施設を見学すると共に、専門的なスタッフと懇談をした。 4.情報教育システムについてこれまで調査が行われていなかったので、この面では経済特別区との関係で先進的な深川大学、中山大学、アモイ大学を訪問し、教育内容、カリキュラム、設備等について調査を行った。 5・各共同研究者は、調査結果や新たに得た知識をもとに関係学会で報告し、また論文にまとめて発表した。
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