研究課題
本研究は、過去3年間、特定研究として採択され、高度情報化社会に適合するよう、新しい機能のセンサ材料、新検出法を組み合わせた高性能化学センサにより化学情報を迅速に得る手段を確立し、同時に理、工、農、医、薬の各分野の研究者が協力し、組織的な研究を行うことによりそれらの分野のニーズに応えるシステムを研究開発してきたが、ほぼ目的を達成した。そこで、本年度はその研究成果のとりまとめを行った。まず、本年度研究分担者すなわち過去3年間の班長もしくは総括班員であった者の会議を開催し、成果報告書の編集およびとりまとめの国際シンポジウムの開催の準備を行った。これに従って、公募研究者を含めた全研究班員から3年間にわたる全研究成果の報告書の提出を求め、英文および邦文による研究成果報告書(英文338頁、邦文312頁)を編集、印刷し、単行本の形で出版し各方面へ配布した。その送付先は、各大学図書館をはじめ、該当学会、希望する内外の研究者にわたり、約350件を数えた。次に、上記研究報告書の刊行と時期を合わせ、9月22日、学士会館本館において研究成果のうち特に成果が上がり、社会的にインパクトの強いもの2件を選び、当該研究者による講演発表を国際シンポジウムとして開催し、同時に、本特定研究に関する研究活動を活発に行っているProf.L.B.Wingards,Jr.およびProf.F.Schellerに招待講演を依頼し、あわせて討論を行った。さらに、12月18日より22日の間ハワイにおいて開催された環太平洋国際化学会議において、化学センサ、バイオセンサシンポジウムを企画し、特定研究班員を中心とした成果発表を行い、外国人研究者との討論を通じて国際交流をはかった。
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