研究課題
特定研究
本研究は、昭和61年度より63年度迄3年間、特定研究として採択され、高度情報化社会に適合するよう、新しい機能のセンサ材料、新検出法を組み合わせた高性能化学センサにより化学情報を迅速に得る手段を確立し、同時に理、工、農、医、薬の各分野の研究者が協力し、組織的な研究を行うことにより、それらの分野のニーズに応えるシステムを研究開発してきたが、ほぼ目的を達成した。また、最終年度である平成元年度はその研究成果のとりまとめを行った。本研究課題の達成のため、本研究においては、総括班のほかに、第1班:高機能センサ素子材料研究班、第2班:高性能化学センサシステムの新検出方式研究班、第3班:高性能イオン、ガスセンサ開発研究班、第4班:高感度バイオセンサ開発研究班、第5班:知能システム化研究班の5班構成とした。班員は合計69名であった。本研究の成果は、別添成果報告書にあるように極めて充実したものであり、特に分析化学者、物理化学者、合成化学者、生物化学者、分光学者など各種の専門領域からのよりすぐった専門家間の交流により、化学センサの領域において、基礎および応用両面に関し、世界に誇り得る多大の成果をあげることができた。最終年度は、その業績を英文および邦文による研究成果報告書(英文338頁、邦文312頁)にまとめるべく、その編集を行った後、印刷、出版し、各大学図書館をはじめ各方面へ配布した。また、特定研究期間中、毎年3回の全体会議、2回の公開シンポジウムを開催し、研究成果の公開、討論、連絡を行った。さらに、昭和63年度に1回、平成元年度に2回、国際シンポジウムを開催し、研究成果のうち特に成果が上がったものの講演発表および関連外国人研究者の招待講演ならびに討論を行い、国際的交流をはかった。
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