研究概要 |
本研究の目的は,(1)各大学の入試実施の実態(出題や採点の実施体制など)の調査,分析,および(2)各科目の入試問題の調査,分析にあるが,今年度この目的をほぼ達成し,結果をまとめて報告書を印刷,公表した。 目的(1)のためには,全大学に対するアンケ-ト調査を,平成元年度入試について実施し,その結果を分析した。入試実施の実態(出題者数や採点者数,採点日数と受験者数など)を,具体的な数字で示すとともに,いくつかの問題点を指摘し,対応策を提案した。 目的(2)のためには,国語,数学,社会(倫理,政治・経済,日本史,世界史,地理),理科(物理,化学,生物)の4教科10科目(当初計画では英語も含まれていたが,都合により対象から外した)について,2〜7年間の入試問題の設問形式や内容,難易度などの調査,分析を行い,よりよい問題の出題に向けての提案をした。 さらに,当初計画にはなかったが,最近よく実施されるようになった小論文試験の調査を行うことにし,実施学部数や試験時間,内容などについての詳しい資料を作成し,分析を行った。 以上の結果をまとめた報告書は,次の4分冊とした。 1.総説(各大学の入試実施体制の分析) 2.入試問題の分析I(国語,社会(日本史,世界史,倫理,政治・経済,地理)) 3.入試問題の分析II(数学,理科(物理,化学,生物)) 4.付録:小論文試験の分析 この報告書は,全国公私立大学および関係諸機関に配布する。
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