研究課題/領域番号 |
01102024
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立科学博物館 |
研究代表者 |
今島 実 国立科学博物館, 動物研究部, 部長 (30000110)
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研究分担者 |
門田 裕一 国立科学博物館, 植物研究部・植物第四研究室, 研究員 (30124184)
小野 展嗣 国立科学博物館, 物動研究部・昆虫第二研究室, 研究員 (50167326)
大堀 哲 国立科学博物館, 教育部, 部長 (30169057)
武村 重和 広島大学, 教育学部, 教授 (70112159)
坂本 昇一 千葉大学, 教育学部, 教授 (30009500)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 発達段階 / 自然科学の実物観察教育 / 教授・学習法の開発 |
研究概要 |
1.研究を進めるに当たって、森林の生物についての生態及び生活史に関する考えを基礎とし、当館の参加体験型展示「たんけん館ジュニア」の展示を活用した学習テ-マを選定した。これらは、I.昆虫の一生、II.土の中の動物、III.クモの生活、IV.身近な森の四季、V.ブナ林の四季、VI.キノコやカビのなかま、の6テ-マである。 2.それぞれの学習テ-マにおいて、観察セット(標本と模型を組合わせ、生態系や生活史を表現した小ジオラマ)実物観察用標本などの補助教材、視聴覚資料を作製し、幼児・児童を対象にし発達段階を考慮して、これらの効果的活用のためのセット化を図った。 3.個別学習と自己学習力を助長するための公達段階別学習・解説シ-トと、各教材・教具を有機的に結びつけ、指導の手引きとして活用するための指導者向け発達段階別学習カリキュラムを開発した。 4.補助教材の整備については、昆虫やその幼虫、クモ、キノコなどの実物標本の製作上、真空凍結乾燥法を採用し、観察用標本として良質のものが効率良く作製できた。また、これらのうち、壊れやすいものや希少なものはプラスチック封入及びプラスチック浸透により保護した。他にも、プレパラ-トの作製、ラミネ-ト加工標本の研究に取り組んだ。特に、プラスチック封入法では、封入する標本の処理、封入のための枠作り、仕上げのための研磨等の方法を工夫し、成果を挙げた。これら、補助教材は収納箱を作製・整理し、利用の効率を高めた。 5.作製した教材・教具は、当館の学習室に整理、収納し、学習者の自由な選択により効果な利用を図った。また、当館の教育ボランティアが指導に当たり、組織的指導体制を図ることができた。 6.観察セットや実物観察用標本は学習に対する興味関心を高めるのに効果的であった。これらの損傷に対しては、適宜補充した。
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