研究課題/領域番号 |
01102025
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京国立博物館 |
研究代表者 |
高見沢 明雄 東京国立博物館, 資料部, 情報管理研究室長 (90150036)
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研究分担者 |
米倉 迪夫 東京国立文化財研究所, 情報資料部, 文献資料研究室長 (70099927)
水谷 長志 東京国立近代美術館, 企画資料課研究員 (50181889)
田窪 直規 奈良国立博物館, 仏教美術資料研究センター, 資料管理研究室研究員 (40206925)
横溝 廣子 東京国立博物館, 資料部, 情報調査研究室研究員 (90205229)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 博物館資料情報処理 / 美術館資料情報処理 / 有形文化財情報構造 / 美術品情報構造 / 博物館情報ネットワ-ク / 美術館情報ネットワ-ク / 美術史情報処理 |
研究概要 |
博物館・美術館に関して理念的に考えられたデ-タ項目と実際に用いられているデ-タ項目とを調査・比較検討し、デ-タ項目にはより概括的な項目とより細分化された項目とがあり、項目の意味に差異が生じるのは主として細分化の過程においてであることを確認した。その結果、情報交換のためのデ-タ構造のプロトコル(約束事)としては、予め多数のデ-タ項目を階層化して定義し、下位項目の内容を上位項目にまとめられるように工夫した「標準項目表」を用意することで十分であるとの結論に達した。個々のデ-タベ-ス管理者がデ-タベ-ス定義時あるいは外部交換時に上記標準項目表を参照して項目の選択ないしは対応関係の定義を行えば、外部交換が可能になるという考え方である。また、標準項目表外の項目(個別定義項目)でも、標準項目の下位に位置づけられれば、上位標準項目に写像を行うことで、内容を間接的に交換することが可能になる。プロトコルの趣旨からは、標準項目は多いほど(個別定義項目が少なくてすむほど)基本的に好ましい。さらに、交換可能性の最低限度を保証したい場合には、標準項目の中から上位項目のいくつかを必須項目として指定することで可能になる。 研究報告書には、上記考え方と共に、標準項目表の一つの具体案を例示することとした。例示する標準項目表における項目間関係定義方針は、幅広い利用対象者を想定して、博物館・美術館・美術史学等の慣用を考慮しながらも、論理性を重視することとした。標準項目表作成には、調査した1200ほどの項目をデ-タベ-ス化すると同時に、複数の論理的な枠組みを設定した。それにより、10通りの項目区分を試行し、それらを相互比較・集約して最終的な標準項目表案とした。
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