研究課題/領域番号 |
01102031
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50000071)
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研究分担者 |
猿田 祐嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 研究員 (70178820)
藤田 正春 富山大学, 教養部, 助教授 (10165392)
高浦 勝義 国立教育研究所, 教育指導研究部, 室長 (40110093)
澤田 利夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, センター長 (40000062)
小島 繁男 淑徳大学, 社会福祉学部, 教授 (30000037)
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キーワード | 入試問題 / 分析 / 国立 / 私立 / 中学校 / 高等学校 |
研究概要 |
平成元年度から3か年計画でスタ-トした研究の最終年度として、平成3年度は平成2年度と同一の学校の入試問題を収集した。その結果、平成元〜3年度の3年間を通して問題を分析できた学校数は、中学校入試については、国語68校、算数63校、社会34校、理科40校、高等学校入試については、国語104校、数学101校、英語102校、社会30校、理科41校であった。これらの学校の平成3年度の入試問題を教科毎に、学習指導要領を基準として1問1問の出題領域、内容の妥当性・難易度等を分析し、平成元・2年度のデ-タと併せて3年間の比較を行った。 問題が学習指導要領の範囲を逸脱していないかどうかという視点からの分析では、中学校入試では、私立中学校の国語・社会・理科、国立中学校の理科のように平成2年度に逸脱問題を出題した学校の割合がいったん増加する教科もあるが、どの教科も平成3年度には減少するか、あるいは変わらないという結果が得られた。高等学校入試については、数学・理科において平成元年度に逸脱問題を出題した学校の割合は私立高校が国立高校を上回っていたが、平成3年度には逆に国立高校の方が私立高校の割合を上回ってしまった。また、問題の難易度という視点からの分析では、中学校入試では、国語・理科は国立・私立中学校ともに平成2年度に「非常に難しい」問題を出題した学校の割合がいったん増加し、平成3年度には減少するという傾向がみられ、算数は年度を経るにつれて割合が高くなり、社会では平成2年度に0%となった割合が平成3年度には元に戻るという結果が得られた。高等学校入試については、国語で私立・国立高校ともに年度を経るにつれて割合が低くなり、逆に私立高校の数学・英語・理科、国立高校の理科では平成3年度の割合が最も高いという傾向がみられる。 これ以外に、試験以外の評価方法、試験時間、問題数等について教科間の比較を行った。
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