研究概要 |
(1).政令改正諮問委員会の「教育制度の改革に関する答申」に始まる1950年代前半の教育改革を,それに先行する戦後教育改革との関連でどう把えるか,を主題に研究を進めた。 (2) 戦後教育改革を,憲法・教育基本法の理念レベルだけで把えると1950年代の教育改革は,その理念からの後退,「逆コ-ス」,あるいは「反改革」ということになる。しかし,教育改革を政治・経済・社会等の「国情」の中で把えると,1950年代の改革も理念からの後退を含む過程として,先行する教育改革の連続としての面が見えてくる。 (3) そうしたマクロな視点からの研究のまとめとして,報告書を作成した。報告書は,論文と資料から構成されている。その内容は以下の通りである。 <論文> ・戦後教育改革と科学・技術の諸問題 ・米国学術顧問団報告書と戦後日本の高等教育改革案 ・1950年代の教育「逆コ-ス」政策と池田・ロバ-トソン会談 ・1954年教育二法律と官公労機関紙事件・荷上場事件 ・1956年教科書法案についての研究 <資料> ・石川二郎旧蔵資料目録稿 ・森戸辰男関係文書目録稿
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