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1989 年度 実績報告書

外国人科学・技術研究に対する短期集中日本語教育コ-スの運営に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01102036
研究機関筑波大学

研究代表者

大坪 一夫  筑波大学, 文芸・言葉学系, 教授 (20115538)

研究分担者 谷口 すみ子  東京工業大学, 講師 (30217129)
酒井 たか子  筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (40215588)
加納 千恵子  筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (90204594)
仁科 喜久子  東京工業大学, 助教授 (40198479)
木村 孟  東京工業大学, 工学部, 教授 (40016506)
キーワード短期集中日本語コ-ス / 必要性 / 場面、機能、文法
研究概要

平成元年8月1日から8月29日までの4週間、アメリカ人の科学・技術研究者に対する短期集中日本語コ-スを実施した。参加者は、全部で7名で、うち5名は、日本語の知識がまったく無いもの、2名は、初歩的な日本語の知識を有するものであった。したがってクラスは、2クラスとし、1日正味5時間、1週間に月曜から金曜の5日間で、全体で100時間の集中コ-スとした。一般的に初級の日本語を終えるには300時間程度が必要とされるので、4週間で達成できる日本語能力は完全なものではなく、したがってコ-スの目標を将来日本語の自習するための基礎となる文法力の養成と、日本社会への適応をの2点においた。
教材は、科学研究費補助金をえて開発した『New Situational Functional Japanese』の試用版のうち、学生にとって必要性の高い場面、機能、文法事項の含まれる課を適宜選択して使用した。
1.コ-スの長さは、1名をのぞいて、4週間が適当である。それ以上長ければ、自分の研究が遅れるので参加しないだろう。1名は6週間程度が適当とした。
2.日本での生活の仕方についての知識を与える必要がある。例えば、電話の買い方自動車の購入法等ごく日常的な交渉の仕方、食べながら道を歩いてはいけない等の生活上の日米間の違い。
3.受け入れ先によって、必要とされる日本語や日本についての知識は、非常に違う。しかしどこでも共通していることは、専門についての日本語は必要としない点である。
4.京都大学の1名の教官は、4週間といわずに、3カ月程度日本語を勉強してもいいものではないかという意見をもっていた。しかし、これは、1.で述べた学習者の希望とは異なるものである。しかし、日本語のできる研究者を養成することを目的とするこのコ-スの主旨から考えると貴重な意見である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 渡辺恵子、西村よしみ、加納千恵子: "新教材開発経過報告-モデル会話、会話ノ-ト、会話ドリルを中心に-" 筑波大学留学生教育センタ-日本語論集. 4号. (1990)

  • [文献書誌] 市川保子・小林典子・戸村佳代: "新教科書における文法シラバス-その作成過程と現状について-" 筑波大学留学生教育センタ-日本語論集. 4号. (1990)

  • [文献書誌] 小川多恵子: "文法CAI改良に向けての-準備" 筑波大学留学生教育センタ-日本語論集. 4号. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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