研究課題/領域番号 |
01102038
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
早野 三郎 岐阜大学, 名誉教授 (60020707)
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研究分担者 |
粟屋 忍 名古屋大学, 医学部, 教授 (00023755)
太田 安雄 東京医科大学, 教授 (00074518)
所 敬 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20013865)
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キーワード | 学校保健 / 視力 / 屈折 / 色覚 / 両眼視機能 |
研究概要 |
学校教育においても情報授受の80%は、視覚によって行われている。したがって、学童・生徒・学生の視覚(視力・色覚・両眼視などの視機能)が学校教育の各段階に相応して保持されているか、特にそれらを検査する方法が適切であるかは学校保健として重要な課題である。よって、本研究は視力・色覚・両眼視機能について検討を行うこととした。 視力:昭和54年より定期健康診断では、視力の測定のみがなされるようになったが、視力と屈折の関係を無視することはできない。小学校入学時から同一集団を対象として6年間、視力と屈折(オ-トレフラクトメ-タ-による)を追跡した成績を分析した結果、視力1.0以上の者の屈折は低学年では近視が、高学年では遠視が少なくなかった。その原因は屈折検査時における調節の関与と推察されるので、スクリ-ニングとして行われる健康診断で調節の関与がなく、かつ一定の精度をもつ検査法を検討すべきである。レ-ザ-スペック法について予備調査をすゝめた。 色覚:色覚異常者の頻度は本来一定しているにもかかわらず、学校保健統計をみると年度によって差がある。その原因と、色覚検査を行うなら、どの方法がよいかを明らかにするために400名の色覚異常精査成績を大型コンピュ-タで多因子について解析し、さらに各因子の組合せを解析中である。また、色光による色覚検査は視野を2度としているが、10〜20度と大視野色覚検査法を研究し、10〜15度の視野のものが目的に適うことが判明した。 両眼視機能:学校保健で多人数を効率的にスクリ-ニングするには、既存の検査法は不適当なところから、パ-ソナルコンピュ-タ-の画面に呈示する新たな検査パタ-ン4種を作製して、小人数を対象として試用し、実施可能の見通しとなった。
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