• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1991 年度 研究成果報告書概要

鷹島海底における元寇関係遺跡の調査・研究・保存方法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01102041
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

西谷 正  九州大学, 文学部, 教授 (20037005)

研究分担者 田中 良之  九州大学, 文学部附属九州文化史研究施設, 助教授 (50128047)
西村 康  奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
沢田 正昭  奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (20000490)
田辺 昭三  京都造形芸術大学, 教授
荒木 伸介  平泉郷土館, 館長
研究期間 (年度) 1989 – 1991
キーワード水中考古学 / 海底遺跡 / 蒙古襲来(元寇) / 海底地形 / ソナ- / 地層探査 / 脱塩・保存処理
研究概要

平成3年度は最終年度であり,これまでに得た成果を踏まえ,報告書作成に向け,資料の整理を中心に作業を行った。特に本年度は,全国各地からの水中考古学に関する情報の収集にも努めた。また,遺跡全体の補足調査も必要に応じて行い,完全を期すよう努めた。以上が,本年度の研究実施計画であったが,ほぼ計画どおり,研究を実施できた。
まず,遺跡全体の補足調査としては,7月22日から27日までの間,現地調査を実施した。こん回は,浦下浦の西方で,湾入部で未調査部分を潜水調査し,海底の状況を調査し,ビデオに記録した。元寇関係の遺物等は検出できなかったが,未調査の空白部分を埋めることができた。
つぎに,関連する比較資料を収集,調査した。それは,昭和50年に日本水中考古学者が,沖縄県石垣市の名蔵湾内シタダル遺跡で行った引き揚げ遺物を調査した。約300点の陶磁器のうち,100点ほどに対して,実測と写真撮影を行った。これらは大体,15世紀前半のものである。現地調査も行ったが,海岸には現在も遺物が散布しており,鷹島で行ったような調査方法をここでも適用できるし,本格的な調査の必要瀬が痛感した。
そして,3年間にわたる調査の成果と収集した資料をもとに,報告書の作成作業を行った。その内容の詳細は,研究成果報告書にゆずるとして,こん回の研究を通じて,鷹島海底における元寇関係をはじめとする,水中考古学の対象となる遺跡群に対する調査方法に一定の目途が立てられたと考える。この上は,全国各地に所在する海底等の遺跡に対して,継続的に調査を実施していく必要性を痛感した次第である。

URL: 

公開日: 1993-03-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi