研究課題/領域番号 |
01102047
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷川 利治 京都大学, 工学部, 教授 (40025911)
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研究分担者 |
八村 広三郎 京都大学, 工学部, 助教授 (70124229)
杉江 日出澄 名古屋工業大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30024277)
山田 攻 室蘭工業大学, 情報処理教育センター, 助教授 (70002897)
長田 博泰 北海道大学, 情報処理教育センター, 助教授 (70000875)
武井 惠雄 東北大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30004360)
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キーワード | 一般情報処理教育 / コンピュ-タサイエンス / コンピュ-タリテラシ- / 教育用計算機システム / CAI |
研究概要 |
平成2年度は、前年度の研究結果を受け、さらに次のような点について研究した。 1)情報処理教育用計算機システム構築の方針とその実績 情報処理教育を実施していくうえでの環境となる教育用計算機システムは、その教育の成否の一つの鍵となっている。さまざまな、内的、外的な問題を抱えながら、国立大学情報処理教育センタ-では、その時点で最新鋭の教育用計算機システムを導入・運用するよう努力し、また大きな実績をあげてきている。それぞれの大学での情報処理教育の実績は、これらの計算機システムの理念により支えられているといってもよい。このため、今後、新たに情報処理教育を推進して行こうという大学などにとって、これらセンタ-の教育用計算機システムの構築の基本方針とその実現結果は、大いに参考になるものと思われる。 このため、本研究班では、それぞれの大学のセンタ-における現状の教育用計算機システムを導入する際の方針・理念とその結果について互いに紹介しあい、議論を行った。 2)一般情報処理教育について先進的な試みを行っている大学の調査 国立大学のメンバ-を中心とする研究組織では、他の私立大学などにおける情報処理教育の実状は把握し難い今後の一般情報処理教育のあるべき姿を求めるには、われわれとは考え方や立場を異にしている大学を調査し、参考にすべき点を柔軟な姿勢で吸収することも必要である。このため、本研究では、先進的な一般情報処理教育の試みを行っている2、3の私立大学での状況を調査し、これをもとに討議した。 3)産業界からの、大学の情報処理教育に対する要望の調査 大学での教育は、必ずしも、卒業した学生を受け入れる産業界のために行っているものではないが、一般情報処理教育は、現状では、基礎科学というより、職業教育的な側面、技術教育的な側面もあり、産業界の意向を調査しておくことは大いに意義がある。 このため、今回の研究では、大学における一般情報処理教育に対しての期待について、いくつかの企業に対して個別に聞き取り調査を行うとともに、産業界を代表する意見という意味で、日本工業教育協会で行われた調査研究の結果について聞き取り調査を行った。 4)情報処理教育センタ-の現状からみた一般情報処理教育実施上の問題点の抽出 以上の1から3の検討結果、調査結果をふまえ、さらに現在の国立大学情報処理教育センタ-における問題点をあげることによって、大学等における一般情報処理教育実施上の問題点を検討した。 5)今後の重点検討課題の抽出 最後に、当面2、3年の比較的短期のタイムスパンで重点的に検討するべき課題について討議し、これを整理した。
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