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1990 年度 実績報告書

小中学校の学習活動用日本語ワ-プロの基本辞書の開発と変換方式の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01300013
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

大隅 紀和  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90000083)

研究分担者 浅田 匡  国立教育研究所, 教育指導研究部, 研究員 (00184143)
坂元 昂  東京工業大学大学院, 総合理工学研究科, 教授 (00016338)
小林 一仁  茨城大学, 教育学部, 教授 (10114076)
野村 雅昭  早稲田大学, 日本語研究教育センター, 教授 (60000428)
永野 和男  鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (60107224)
キーワード情報教育 / ワ-ドプロセシング / 電子辞書 / コンピュ-タ利用教育 / 日本語入力 / 小中学校教育
研究概要

本研究では平成元年度と2年度の2年間にわたり基礎的研究に取り組み、その結果つぎの成果を得た。
1.教育・学習向け基本辞書の開発:小中学校の児童生徒向けワ-プロ用基本辞書を作成するため、主要科目の教科書使用語彙と収集分析し、辞書作成のための枠組を作り、フロッピィの形で使用する辞書を開発した。これは単語辞書291KB、漢字辞書74KBのファイルサイズになっていて、約2万語の単語を搭載している。小中学校の現職教師に試用に供して概ね好評を得ている。今後は小中学生に試用して辞書内容レベルの適切性を高めることにしている。
2.変換方式の検討:実験協力校における調査を継続してきたが、日本語の学習途上にいる児童生徒には、送りがなを付して自動変換される文節変換方式が好ましいという結果であった。ただしこの点については、今後も継続して調査研究する必要がある。
3.手書き活動とワ-プロ活用における文章表現の差違:実験校の協力を得て、5〜6時間の比較的長い時間を費す作文活動では、手書き学級とワ-プロ活用の学級間で、文章表現のスタイルに目立った違いがあることが明らかになった。特に使用漢字、熟語、文章の長さ、推敲の回数といった点でワ-プロ活用の作文活動が優位であり、児童生徒の作文活動の好嫌度でも有位であることが明らかになった。しかし従来からの手書きによる漢字学習や作文活動の重要性も指摘できる結果を得た。
4.日本語点検ソフトの開発:本研究の主要な目的に関連して、パソコンで処理する日本語点検システムを開発した。これによって、いったん日本語入力した文書ファィルの文字数、使用漢字種類と個数、熟語等を自動計数処理ができるようになり、この分野の研究活動と日本語教育の実践に活用できる見通しが得られた。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 大隅 紀和: "日本語入力操作の学習への視聴覚的アプロ-チー小中学生のコンピュ-タ理解の学習ー" 『視聴覚教育』. 4月号. 28-31 (1989)

  • [文献書誌] 大隅 紀和、坂元 昂、永野 和男、野村 雅昭、小林 一仁: "小中学生の日本語入力の語彙変換方式の検討" 『教育工学会第5回大会講演論文集(岡山大学)』. 389-390 (1989)

  • [文献書誌] 森 基、大隅 紀和: "小学生を対象とした日本語入力の学習展開の試行" 『教育工学会第5回大会講演論文集(岡山大学)』. 87-88 (1989)

  • [文献書誌] 大隅 紀和: "小・中学生の日本語入力技能の評価方法の検討" 『教育情報研究』(日本教育情報学会誌). Vol.5No.3. 58-62 (1989)

  • [文献書誌] 大隅 紀和、野村 雅昭、坂元 昂、小林 一仁: "日本語入力の習熟モデル" 『科教研報』(日本科学教育学会研究会報告). Vol.5No.2. 11-16 (1990)

  • [文献書誌] 大隅 紀和: "日本語入力を中心とする情報教育の推進" 『教育研修』. Vol.19ー3. 79-83 (1990)

  • [文献書誌] 大隅 紀和: "「ワ-プロとパソコンのためのタッチメソッド速習教本」新JISキ-編、JISキ-編、ロ-マ字入力編、親指シフト編の4種類(各89ペ-ジ)" 一橋出版, 356 (1989)

  • [文献書誌] 大隅 紀和: "「小中学校の日本語入力」" 黎明書房, 200 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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