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1989 年度 実績報告書

日本曹洞禅の初期語録等の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01301004
研究機関駒沢大学

研究代表者

櫻井 秀雄  駒澤大学, 仏教学部, 教授 (70052371)

研究分担者 高田 仁覺  高野山大学, 文学部, 教授 (10086027)
小川 一乗  大谷大学, 文学部, 教授 (00081943)
上山 大峻  龍谷大学, 理工学部, 教授 (00090192)
小坂 機融  駒澤大学, 仏教学部, 教育 (10052466)
河村 孝道  駒澤大学, 仏教学部, 教授 (50052460)
キーワード初期日本曹洞禅 / 道元 / 普勧坐禅儀 / 正法眼蔵 / 瑩山 / 伝光録 / 思想的対立 / 教団分裂
研究概要

本研究は先に実施された学術用語の基礎的研究の成果を十分に活用しながら、更に思想的特質、歴史的変遷、展開を跡づけるために、学際的な立場と展望に立って行われている。桜井、河村、小坂のグル-プは、道元の最重要且つ中心的著述である正法眼蔵を中軸に、その諸種の異本の校勘を中心に作業を進めながら、道元の思想の生成発展、深化の過程を跡づけるために、その著述の各種学術用語を摘出して、各異本中のそれとの比較研究を通じ厳密な概念規定に取組み、彼の思想の特質を解明するよう努力した。上山、龍口の両名は道元の最初期の著述の普勧坐禅儀及び学道用心集を担当した。普勧坐禅儀は彼の宋からの帰国第一声で、彼の宗教の依って立つ根本思想を明示せるものであり、その宗教的実践を闡明したのが学道用心集である。この二著の異本校勘を通じて諸種の学術用語の検討の諸作業を経て、その思想的特質を鎌倉期新旧仏教思想との比較解明により把握するよう努めた。小川、一色のグル-プは瑩山の伝光録を取り上げ、彼の思想的特質を解明するために、学術用語の採取整理、検討を行い、更に道元の思想との比較を通じ、その思想的性格、特徴を究明せんとした。高田、武内は坐禅用心記を中心に検討した。該書は道元の普勧坐禅儀に倣ったもので、それとの比較検討は彼の思想的特質解明の一要素でもある。そのための作業として学術用語の検討から着手し、ほぼ所期の目的を達成した。坂輪、松村は懐奘の光明蔵三昧を取り上げ、道元に師事するまでの彼の思想的変遷の検討と道元の思想との比較検討を通じ、彼の思想の特質・性格を解明しようとした。塩入、廣川は、義雲の著述の検討を通じ、道元思想の受容、思想的展開、思想的対立、教団分裂等の史実との関連において検討を加え、義雲の思想的性格、特徴の把握に努めた。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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