研究課題/領域番号 |
01301010
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
古畑 和孝 東京大学, 文学部, 教授 (80052231)
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研究分担者 |
亀田 達也 東京大学, 文学部, 助手 (20214554)
高木 栄作 東京大学, 文学部, 助手 (10206716)
岡本 浩一 東洋英和女学院大学, 助教授 (60177087)
山口 勧 東京大学, 文学部, 助教授 (80134427)
明田 芳久 上智大学, 文学部, 助教授 (80159350)
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キーワード | 価値観 / ライフ・スタイル / 道徳性 / 集団主義志向 / いじめ / 価値観テスト / 道徳性診断テスト |
研究概要 |
1)古畑・明田・岡ら2分班8名は、内外の藤要な価値観研究を、Allport,Vernon & Li'ndzey“A study of values",Rokeach“The nature of human values"を始め、詳細に吟味・検討し、一般的価値観および生活価値観、職業的価値観別に遂一検討した。先行研究を参照し、約150の価値カテゴリ-を28にまとめ、その28カテゴリ-の類似性評定を行い、その結果を、多次元尺度法、およびクラスタ-分析により整理し、カテゴリ-間の構造を検討した。さらに重要な価値の欠落や、評定者の価値観による偏りの可能性を吟味し、カテゴリ-の合併・修正・追加を行い、25カテゴリ-を抽出した。そのそれぞりの項目化を進めつつある。 2)渡辺・岡本ら3名を中心に、第1分班5分も協力し、購買・余暇活動・読書・収集などの選好を通してのライフスタイル尺度を予備的に試作した。価値観との関連の概念的吟味を進めた。 3)大西、高橋、および古畑・明田らは、それぞれ独立して、道徳性との関連での研究を進めた。大西は、KohlbergらのMJIのCJ判断に基づき、道徳判断評定検査を作成中である。高橋はM.Hoffmanを参照し、親のしつけの方法と道徳性の発達との関連を調べている。古畑・明田・他は独自に作成した道徳性診断検査を、新学習指導要領との関連で、また絵画版を試作したりして、改訂版の作成を進めている。 4)山口・高木らは、集団主義志向尺度を作成し、その信頼性・妥当性の検討を進め、個人の行動の予測に有用であることを示した。さらに、価値観との関連の検討を始めつつある。 5)鈴木は、質問紙法により、小学生から大学生を対象として、いじめの実態調査を行った。また、学部生・教育実習生・現象教師を対象として、いじめに対する意見と原因の認識に関し、広範な調査研究を行った。今後、価値観といじめの関連の考究を進めようとしている。
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