研究分担者 |
ハフシ モハメッド 奈良大学, 社会学部, 助手 (00210104)
米谷 淳 奈良大学, 社会学部, 講師 (70157121)
吉田 道雄 熊本大学, 教育学部, 助教授 (70108611)
篠原 弘章 熊本大学, 教育学部, 助教授 (20040066)
佐藤 静一 熊本大学, 教育学部, 教授 (10040031)
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研究概要 |
PMサ-ヴェイのデ-タの再分析をさらに進め、いくつかの企業に共通するリ-ダ-シップ変数であるMと圧力Pとのダイナミックな関係を強調するあるひとつのモデルを見出し,その妥当性を確かめた。これをもとに、そのモデルを実験的に検証するとともに、リ-ダ-シップトレ-ニングの基礎を確立するために、小集団実験を方法論的に吟味し、本格的な実験を2回行い、PM相乗仮説を支持するデ-タを得た(三隅、米谷)。リ-ダ-シップ行動変容をもたらす認知心理学的メカニズムの検討のひとつとして継続された、作業参加者と作業観察者が作業後に与える作業成績のリ-ダ-シップ行動や集団成員の能力への帰属のあり方に関する実験的研究の結果、参加者と観察者とに認知および帰属にズレが存在することが見出された(佐藤)。親子関係をリ-ダ-シップの観点からとらえ直す試みを、小学5・6年の児童と両親との関係について行なった結果、親の子に対するリ-ダ-シップは一般に子による認知では、父親と母親がPM4類型の同じタイプになることが多く,両親の性別と子供の性別をクロスさせてみると、母親と女児の組合せが最もPM型の割合が高く、次いで、母親ー男児、父親ー男児となり、父親と女児の組合せはPm型になることが相対的に最も高いということがわかった(篠原)。リ-ダ-シップの計画的変客のためのプログラムの検討としては、集団力学研究所が開催したPM式リ-ダ-シップトレ-ニングに参加した成人のフォロ-アップを進め、フォアマンスク-ル終了3ヵ月後より6ヵ月後の方が、参加者がリ-ダ-となっている集団におけるリ-ダ-シップ評価,ミ-ティング評価が有意に高くなっていること,また、コミュニケ-ション,精神衛生,仕事に対する意欲、業績規範については向上の傾向があることが見出された(吉田)。リ-ダ-とフォロワ-の相互作用について様々な実験を試み、方法論的検討を加えた(ハフシ)。
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