研究課題/領域番号 |
01301018
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
原 純輔 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90018036)
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研究分担者 |
白倉 幸男 北海道大学, 文学部, 助教授 (20135643)
井上 寛 九州工業大学, 工学部, 助教授 (10037004)
盛山 和夫 東京大学, 文学部, 助教授 (50113577)
志田 基与師 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90178872)
海野 道郎 東北大学, 文学部, 助教授 (90016676)
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キーワード | 非定型デ-タ / 社会調査 / 自由回答 / 職業コ-ディング / 生活史(ライフ・ヒストリ-) / 職業経歴 |
研究概要 |
研究計画の初年度にあたる平成元年度は、これまで各参加者が個別に行なってきた研究についての相互理解を深めるとともに、その中から「非定型デ-タ」という概念で集約することのできる何らかの共通枠組を設定することを目標とした。参加者の「非定型デ-タ」に対する関心は、大きくは、(1)社会調査の自由回答、作文等の文章デ-タを用いた意識の分析、(2)社会調査における回答者の職業(自由回答形式でデ-タを得ることが少なくない)のコ-ディング方法の体系化、(3)生活史や職業経歴デ-タの分析方法の開発、に分けられる。研究会での議論の結果、これらについて共通の枠組を設定することは、現段階では不可能であるので、情報交換を行ないながら関心分野別に研究を進めることとした。 上記の方針にしたがって、以下の作業を行なった。(1)文章デ-タの分析については、昭和60年に実施された「原子爆弾被爆者実態調査」他の既存デ-タの自由回答部分のコ-ディング方針の検討と、それにもとづく再コ-ディングを実施した。また、自由回答と選択回答との比較分析を行なうための、調査の実施計画を立てた。(2)職業コ-ディングについては、近年開発が進んでいる辞典や法律等のコンピュ-タによる検索方法の応用可能性を検討するため、ソフトウェアの解析作業を行なった。(3)職業経歴デ-タの分析については、昭和60年に実施された「社会階層と社会移動全国調査」の、職業経歴部分の再分析を進めた。いずれについても、本年度は準備段階であり、成果のとりまとめは次年度以降に行なう予定である。
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