研究課題/領域番号 |
01301019
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中 久郎 京都大学, 文学部, 教授 (80025030)
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研究分担者 |
鈴木 洋昭 岐阜女子大学, 教養部, 助教授 (90148198)
田中 滋 追手門学院大学, 文学部, 助教授 (60155132)
八木 秀夫 神戸商科大学, 商経学部, 助教授 (00025074)
青木 康容 同志社大学, 文学部, 教授 (40104616)
村井 研治 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (80031524)
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キーワード | 政治経歴 / 外交政策 / 派閥 / 世襲 / 総選挙 / 選挙制度 / 企業献金 / 貿易摩擦 |
研究概要 |
1.文献研究については以下のように行なった。(1)議会政治、特に選挙制度に関する内外の文献を能うかぎり揃え、同時にかなりの頻度で定期的に研究会を持ち、それらの文献の解読に努力を重ねてきた。(2)その研究会において特に外交形成過程について、1920年代の貿易摩擦(綿製品をめぐるイギリス等との貿易摩擦に焦点を当てて)の構造と現代の農産物自由化問題とを、比較研究してきている。こうした文献研究の中で国会議員の戦前(昭和初期以降)から戦後そして現在に至る過程での外交政策への関与の形態についていくつかの知見が明らかになってきた。すなわち、戦前においては、通説的にも言われてきたように、確かに国会議員の貿易摩擦問題への直接的な関与を裏付ける研究や資料は限定されている。しかしナショナリズムの高揚と呼応して国会議員の外交への圧力(間接的な外交正策決定過程への関与)が見られることが明らかになりつつある。 2.面接調査については、現在の国会議員が最も深く関与せざるをえないところの貿易摩擦問題=農産物自由化問題に焦点を絞り、まずは農林水産省と外務省のOBを選んでインタヴュ-した。これらの情報をさらに収集・分析し、国会議員の政策決定過程への関与について詳細に明らかにする計画である。 3.原資料収集とその統計的分析についての経過と今後の計画については、(1)国会議員の外交に関する資料として、特に国会の外務委員会や各政党の外交関連の政務調査部会の所属に関するデ-タの収集に今後も努力する。(2)衆議院議員の経歴属性に関する、(1)1980年総選挙以降のデ-タおよび(2)1917年・1924年・1932年総選挙のデ-タを、既存デ-タ(1948〜1979年総選挙)に追加するとともに、(1)の外交関連の新デ-タの入力形態について検討している。
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