研究分担者 |
小谷 典子 山口大学, 人文学部, 助教授 (60117083)
山本 剛郎 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90068742)
浦野 正樹 早稲田大学, 文学部, 助教授 (20160335)
内藤 辰美 山形大学, 教養学部, 教授 (00064098)
金子 勇 北海道大学, 文学部, 助教授 (50113212)
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研究概要 |
前年に引きつづき地域ごとに分担課題の解明につとめた。概要は以下のとおりである。 1 北海道において高齢化率の対照的な小樽・千歳を比較して,福祉理念,福祉行政組織,福祉政策,住民社会関係,満足度を調査。地域福祉の主体条件が揃っている筈の小樽で緊急通報制の業者委託しかできなかったのはなぜかが今後の課題。 2 山形市と鶴岡市を比較して町内会の機能と性格を調査した。山形は非常に一般的な町内会で,行政との関連も補完的。鶴岡はコミュニティ・センタ-を核とする。生協活動も活発。今後更に究明する。 3 東京ではバブル経済を象徴する土地問題に焦点をおき、経済的には東京での統計・歴史デ-タを蒐集し,土地問題が住民の生活営為にどう影響したかを,生活史分析まで立入って解明した。 4 中国では自動車工場の立地と従業員の地域定着過程を調査し、企業の住宅政策の役割と限界も明らかにした。 5 大阪市の地域形成を歴史的かつ計量的に把握した。戦災と復興のもつ意味が大きい。インナ-・シティ部分を抽出し、詳細調査した。 6 九州では大牟田市と水俣市を比較しつゝ、行政の政策・計画と市民の主体的参加の関係を調査した。同じ企業城下町でも対照的。 7 一方,八代市・山鹿市をとり出して,政治構造と行政計画との関連を考察した。従来政爭県とされてきた構造的背景を追求する。 8 沖縄における都市化過程を,人口の地域移動・職業移動の組合わせという視角から分析し,都市化が第1次集団の再生だとわかった。 9 主に石垣市白保の運動から、自然との共存・自給経済の合理性という新しい着眼を得た。そこから都市的生活様式を見直したい。 以上の諸調査が進行中であり、次年度は完成・印刷を目指していく。
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