研究課題/領域番号 |
01301025
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
正岡 寛司 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)
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研究分担者 |
大久保 孝治 早稲田大学, 文学部, 助手 (00194100)
石原 邦雄 都立大学, 人文学部, 助教授 (00106212)
藤見 純子 大正大学, 文学部, 助教授 (60173457)
望月 崇 大正大学, 文学部, 教授 (20054645)
青井 和夫 流通経済大学, 社会学部, 教授 (70011260)
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キーワード | ライフコ-ス / 世代 / コ-ホ-ト / 長寿社化 / 高齢化社会 |
研究概要 |
本研究の目的は、現代日本人のライフコ-ス・パタ-ンを析出し、その世代的差異の原因と結果(将来動向)について分析することにある。すでに昨年度(別途予算により)東京都新宿区においてデ-タ収集のためのライフコ-ス調査を実施し、その成果の一部は本年度の日本社会学大会において発表し(正岡寛司ほか「ライフコ-スにおける過齢過程」)、現在、報告書を作成中である。 本年度は地方都市において同様のライフコ-ス調査を実施した。調査の概要は以上のとおり。 名称 人生における出来事経験の世代間比較調査 調査地 福島県福島市 対象者 1914年〜1958年生まれの男女882人(有効サンプル) 調査時期 1989年8月〜9月 実施機関 社団法人 社会開発研究所 調査項目 (1)ライフコ-ス上の主要な出来事の経験の有無と時期 (2)結婚・就職の際に活用された社会的資源の種類 (3)人生観・価値観 (4)その他 デ-タは現在クリ-ニングを終了し、単純集計レベルでの分析の過程にある。具体的には、各出来事の経験率、経験年齢(中央値)、経験年齢幅(四分位範囲)、経験順序、経験回数、等の指標を用いて、ライフコ-ス・パタ-ンの出生コ-ホ-ト間比較を行い、その歴史的変化と持続性についての記述と説明を試みる。その際、大都市(新宿区)と地方都市(福島市)との比較も併せて行われることはいうまでもない。 来年度は、これまでの2回の統計調査から析出された典型的なライフコ-ス・パタ-ン(複数)について、詳細な生活史調査によるし事例研究を実施し、ライフコ-スのパタ-ン形成に関与する内的な要因連関を分析する予定である。
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