研究課題/領域番号 |
01301043
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
早川 庄八 名古屋大学, 文学部, 教授 (50023586)
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研究分担者 |
山口 英男 東京大学, 史料編纂所, 助手 (40182456)
西澤 奈津子 国立歴史民俗博物館, 歴史研究部, 助手 (20164551)
橋本 義則 奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 史料調査室員 (60164802)
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (00114439)
石上 英一 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40092134)
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キーワード | 儀式と政務 / 西宮記諸学本 / 西宮記と西宮記勘物 |
研究概要 |
1.平安時代政治機構の総合的研究(研究分担者の個別研究とその総合) (1)研究分担者はその分担にしたがい研究を進め、その成果の一部は4回の研究会(8・11・12・3月)で報告され、儀式関係書の書誌学的研究、儀式・政務の歴史的度遷に関する研究などにおいて、種々の新たな知見が呈示された。これらは遂次公表される予定である。次年度以降はそのとりまとめを行う。(2)平安時代の政治機構を解明するには、儀式・政務の歴史的変遷とその意義を明らかにすることが、不可欠の前提となる。この課題を果すため、西宮記の輪読を開始した。この輪読は、科学研究費の給付終了後も、継続して行う予定である。 2.西宮記の書誌学的研究および勘物の編年デ-タベ-スの作成(研究分担者全員による共同研究) (1)全国各地の諸機関が所蔵する西宮記諸学本の所在リストを作成し、前田尊経閣文庫、内閣文庫、文化庁、京都大学・東北大学各附属図書館、秋田県立・宮城県立各図書館、陽明文庫、天理図書館等において、古学本を中心とした調査を行った。特に前田尊経閣文庫所蔵巻子本と内閣文庫所蔵紅葉山文庫本の調査では、それらと宮内庁書陵部所蔵壬部本との関係が一部判明するなど、西宮記の書学・伝来に関する書誌学的に注目すべき知見を得た。次年度においてもこの調査は継続して行う。(2)故実叢書本西宮記を底本に用い、勘物を編年整理班した西宮記勘物のデ-タベ-スの作成を行い、入力作業をほぼ完了した。次年度はこれの校正を行って完成をめざし、平安時代政治機構解明のための新たな資料としてこれを活用する。(3)西宮記校訂本作成のための試みとして、研究分担者を3グル-プに分けて翻刻作業を行い、それぞれ校訂本の雛型を作成して、翻刻をめぐる問題点を検討した。この作業もまた、次年度以降継続して行う。
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