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1991 年度 実績報告書

西洋史における文化衝突諸相の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01301049
研究機関神戸大学

研究代表者

鈴木 一州  神戸大学, 教養部, 教授 (40031306)

研究分担者 根無 喜一  関西学院大学, 文学部, 助教授 (00180703)
杉村 貞臣  関西学院大学, 文学部, 教授 (90103126)
田中 穂積  関西学院大学, 文学部, 教授 (60098324)
鈴木 利章  神戸大学, 文学部, 教授 (30073357)
栗原 優  神戸大学, 文学部, 教授 (70030129)
キーワード文化衝突 / ヘレニズム / 婚姻外交 / アンシァン・レジ-ム / エスノ・カルチァ- / ヴィクトリア陸軍 / プロ-ウォカ-ティオ- / 史学
研究概要

我われは、軍事対決、経済摩擦の如き非文化的紛争の根底にも価値観の競合、相剋がひそむと考え,また、広義、狭義の文化衝突が必ずしも一方的文化征服を結果しないとの共通認識のもとに各自の専門領域の具体的歴史事象に即して「文化衝突」を追求した。その主要な成果を摘記すれば次の如くである。
古代史の分野では田中穂積が、ギリシア人共同体におけるディアスポラのユダヤ人をーー従来の研究とは異なってーーギリシア人側から見直し、彼らのユダヤ人理解を実証してヘレニズム期の文化衝突に新たな視野と成果をもたらした。中世史では杉村貞臣が、ビザンツ帝国における多民族、多部族統合の婚姻外交を手がかりに多元的文化衝突の解明に努めた。
近・現代史では、植田俊郎が17世紀、18世紀フランスの小聖堂区でのカトリック教化活動が、通説のいう精神的統合でなく、地域性と基層文化を温存させたことを実証した。田中きく代は19世紀アメリカ政治文化史上の異変というべきノ-ナッシング党のマサチュセッツ州政界進出を分析し、エスノカルチュラルな市民運動の本質を把えた。根無喜一は騎兵将校ダグラス・ヘイグを手がかりに、ヴィクトリア陸軍における傳統主義と近代化の競合を跡づけた。
由来、わが国の近代的歴史学はランケ史学の導入に始まるとされたが、鈴木利章は未刊の訳稿G.G.ゼルフィ『史学』Science of Historyを発見し、明治期の歴史研究が基本的には江戸期考証学の延長上にあることを実証し、外来文物の摂取と傳統文化の競合,衝突の一面を解明した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 鈴木 利章: "Pro civitate Dei mori〔聖者〕からPro Patria(civitate mundi)mori〔英霊〕へ" 神戸大学 文学部 紀要. 18. 67-90 (1991)

  • [文献書誌] 杉村 貞臣: "イサウリア王朝の皇帝交替問題" 関西学院大学 人文学会 人文論究. 41. 1-14 (1991)

  • [文献書誌] 田中 穂積: "エウメネス2世とアンティオコス4世(1)" 関西学院 史学. 23. 133-153 (1990)

  • [文献書誌] 田中 穂積: "エウメネス2世とアンティオコス4世(2)" 関西学院大学 人文学会 人文研究. 40. 1-15 (1990)

  • [文献書誌] 植田 俊郎: "フランス革命と民衆文化" 神戸学院大学 人文学部 紀要. 1. 173-184 (1990)

  • [文献書誌] 田中 きく代: "マサチュセッツ州19世紀中葉の外国人貧民政策" 日本アメリカ学会 アメリカ研究. 24. 122-142 (1990)

  • [文献書誌] 栗原 優: "第二次世界大戦の勃発" 名古屋大学出版会, 350 (1992)

  • [文献書誌] 田中 きく代他: "アメリカーその現状と展望ー" 啓文社, 270 (1990)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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