研究課題
本年度の研究成果としては、論文の形としては別項に記したものに過ぎないが、その他の研究経過及び概要は次の通りである。1.研究会同人の補充。平成元年度に研究分担者として申請した17名のほか、補助者として市川氏他5名を同人として加えた。2.「学海日録」の翻字作業。市川・松崎・今井・中野の各グル-プ数名ごとに、月例研究会を開き、本文の読み合わせを行っている。原稿は必ず同人中の他の者と相互に交換して、誤読の発見・訂正などにつとめている。また最終的には各グル-プの責任者が、すべて目を通している。3.全員の研究集会も、昨年度は6月9日と12月4日の2度、岩波書店において開催、種々意見を交換、得るところ大であった。4.翻字の為の参考資料として、無窮会図書館蔵の「学海遺稿」・「学海未定稿」・「学海余滴」など、また国立国会図書館所蔵の「明治官員録」などの収集も実行し、既に前三者は全冊を、また後者「官員録」も、そのかなりの部分をコピ-によって収集し、全員の利用に供しつつある。5.作業は全員順調に推移し、三月中旬現在すでにほぼ原稿を完成している者も数名に達する。6.今後の見通しとしては、刊行に当たる岩波書店との協議のもとに、具体的な日程を策定しつつあるが、順調にいけば、本年末ごろには第1冊刊行、全10巻(別に索引1冊)ぐらいの予定である。
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